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リアルワールド

【自分の喪失】②取り返しの付かないこととは 『リアルワールド』桐野夏生著

2003年に刊行された作品で 母親を殺し逃亡した男子高校生に 興味を持った仲良しグループの 4人の女子高校生。 それぞれがこの事件を通して 自分のリアルを見つめることになる。 悲劇的な結末の中で ...
リアルワールド

【無関心】①想像以上のリアリティーの喪失『リアルワールド』桐野夏生著

2003年に発行された作品で 当時は自分たちの学生時代とは 様子が違うなあと感じました。 携帯電話が普及し 常に相手の様子がわかるように なったにも関わらず そのことに影響されることなく 感情も持...
金閣寺

【認識と行為】③私の本心を見抜いて下さい『金閣寺』三島由紀夫

1956年に書かれた本書は 戦争末期から敗戦以降の 国宝の金閣寺を舞台に 戦時中も焼けることなかった 文化的な貴重な建物を 寺で修行中の学生が放火してしまう 実際あった事件を題材に 書かれた小説で...
金閣寺

【耽美】②内反足の柏木 吃りの溝口 それぞれの「美意識」『金閣寺』三島由紀夫

1950年に起きた実際に起きた 金閣寺放火事件をもとに その犯人の若い僧侶をモチーフにして 書かれた小説で その事件に至った経緯を 著者が独自の発想で物語に 仕上げたているので リアリティがあり ...
金閣寺

【感想】①乳房から茶に乳を注ぐ光景『金閣寺』三島由紀夫著

1950年に起きた 金閣寺放火事件をベースに書かれた 三島由紀夫の作品。 金閣寺の美しさと凡庸さを 人間の中にも見出し 同化させていき 挙句の果てには 金閣寺を燃やしてしまうのです。 ...
愛、深き淵より

【花の詩人】②詩画に明日を託して『愛、深き淵より』星野富弘著

本書は24歳の若さで 転落により脊椎損傷になった 元中学生体育教師が闘病の末 残された機能を使って 水彩画を描き、それに彼の心情を 綴った詩を載せ 発表し続けている“花の詩人“に なるまでの闘病記...
愛、深き淵より

【感想】①絶望の今に向かって走ってくる『愛、深き淵より』星野富弘著

明日は自分がどうなるかなんて 誰にもわからない。 どんな不幸なこと、絶望的なことが 起こる運命であっても 明日に向かって今日は走るしかない。 著者はその絶望の明日へ走って行って しまった。 そして...
深い河

【感想】私は一体何が欲しいのか【無償の愛】『深い河』遠藤周作著

1995年に映画化された作品で 当時、 主演の秋吉久美子がガンジス河に 身体をひたすシーンは 神秘的で貴重なものを見た感覚になった のを覚えています。 あの頃は美津子(秋吉久美子の役)の 気持ちが...
李陵

【感想】対照的な祖国愛 李陵と蘇武『李陵』中島敦著

『山月記』などで知られる中島敦の作品で 著者の死後、有名になった作品で 中国前漢時代(紀元前150年ごろ)の 武帝からその次の昭帝の時代の 匈奴との戦いの中 捕虜になった漢の騎都尉(武将)の 「李陵」を...
山月記

【感想】李徴が虎になった理由 『山月記』中島敦著

教科書にもよく出てきて 馴染みのある『山月記』。 ある妻子ある公務員が出張先で虎に なってしまい家に帰れなくなる。 翌年同僚に虎として再会するお話。 こんなファンタジーなお話が なぜ、教科書に載ることに...
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