遠藤周作

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深い河

【感想】私は一体何が欲しいのか【無償の愛】『深い河』遠藤周作著

1995年に映画化された作品で 当時、 主演の秋吉久美子がガンジス河に 身体をひたすシーンは 神秘的で貴重なものを見た感覚になった のを覚えています。 あの頃は美津子(秋吉久美子の役)の 気持ちが...
海と毒薬

【感想】②良心の喪失と医学の進歩『海と毒薬』遠藤周作著

この作品は戦争末期の 九州大学帝国大学医学部 (今の九大附属病院)で実際行われた 米軍捕虜に対する 生体解剖という残虐な行為を ベースに書かれたものです。 第一章では研究生の勝呂医師を 中心に大学...
海と毒薬

【感想】①命を救うことを諦めてしまった医師たち『海と毒薬』遠藤周作著

医者になるということは “人の命を救いたい“という 志を持って志願するのが 当たり前のことなのに 本書で書かれた戦時中では たった一人の自分の患者も 救うことができないところまで 追い込まれていた...
女の一生:キクの場合

【感想 あらすじ】一人の男のために生きたマリア 『女の一生:キクの場合』遠藤周作著

一人の男のことを 生涯思いながら 最後は一目も会うことなく この世を去った あまりにも、献身で 清冽な女の愛に 身震いを覚えた作品。 キリスト教を軸にした 遠藤周作の作品。 &a...
沈黙

【感想】沈黙 遠藤周作著 ② キチジローの信仰

この物語は宣教師ロドリゴの生涯を 中心に書かれた本ですが 日本人の「キチジロー」はこの 高尚で誇り高いロドリゴと対照的に 描かれたこの物語の重要な信者です。 同じキリスト教信者でも 全く違うのです。 ...
沈黙

【感想】沈黙 遠藤周作著 ① 信仰の根源的な問題

2016年に映画化され、1966年新潮社より刊行。 本当に苦しい生活の中、 それでもこの世に生を受けた限り その命が尽きるまで 生きなければならない。 そんな時、精神の拠り所として 宗教の存在が大きくな...
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