【マネタリズム】  ハイエクとフリードマン『14歳からのお金の説明書』太田出版 

14歳からのお金の説明書14歳からのお金の説明書
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第一次世界大戦で大不況に見舞われた
アメリカを救ったのは
ケインズの提唱した
政府が経済に介入する
“ニューディール政策“で
当時の大統領ルーズベルトが
実行しました。
 
しかし、
第二次世界大戦で勝ったアメリカは
好景気となり
ケインズの理論が役に立たない事態と
なりました。
 
未曾有のインフレです。
 
インフレとは、
物価が上昇してお金の価値が
下がり続けること。
 
アメリカ政府は戦後復興で
ドルを世界に供給して
強くドルで輸入をし続けました。
 
その結果
輸入によって国内の産業が圧迫されて停滞。
 
オイルショックが追い討ちをかけて
物価が急騰しました。
 

ハイエクによる経済の自律と自由

 
今までケインズの提案した
政府主導のやり方の弱点を指摘する
オーストリアの経済学者ハイエクが
「経済には自律的な景気循環がある」
「政府の介入がその循環の妨げになる」
と提唱。
 
そしてケインズとハイエクの間で
論争が繰り広げられました。
 
ハイエクはルーズベルト大統領が
ケインズの「政治介入」を
採用している間も
「自由競争」を主張していました。
 
そして、ケインズの死後、
後継者たちは
この経済停滞を起こしている下の
インフレに対応できない状態に
陥ります。
 

フリードマンの政治規制のない自由主義経済とは?

そこでハイエクと同じような考えの
シカゴ大学のフリードマンが
政府の過度な介入は
個人の自由と責任における競争原理を
損なうとして
「小さな政府」を提案します。
 
小さな政府」とは
 
経済発展が頭打ちした国などは
「国がやる仕事を最小限にして、民間で
競争させることが経済力のアップにつながる」
として
公共の施設はなく
 
私立幼稚園
私立病院
私立大学
私立老人ホーム
などと
 
全て有料で利用する人がその費用を払い
国からの援助はなし。
 
家はお金がある人は大豪邸に住み
お金がない人はホームレス状態。
 
そのかわり税金は安くて誰でも一律。
 
病院や大学に行かないなら税金が安い
この「小さな政府」がいいでしょう。
 
しかし病院も学校も大抵の人が利用
するでしょう。
 
それにこれほど必要とされるものを
利用するのに
お金がなくては使えませんと
いうにはきついものがあります。
 
 
 
ちなみに「大きな政府」とは
政府が何かと国民の面倒を見てくれる(タダ)
しかし、税金は収入によって重くなり
「小さな政府」より高い税金となります。
しかし、それなら
働くのがバカらしくなり
結果的に“物“を作る人は
少なくなり、“物不足“なる。
すると、お金が余り
インフレ傾向になる。
(実際はそんなに単純ではないのですが…)
 

マネタリズムとは?

フリードマンがハイエクの後継者として
重視したのは、貨幣の供給量。
 
これを、国民所得や労働供給量
技術の進歩などを指標にして
適切に調節することで
物価を安定させ、継続した経済発展を
実現しようとした
このフリードマンの考えを
マネタリズム(貨幣主義)
と呼びました。
(これは大きな政府のデミリットを
 補うことになる)
 
1980年代
レーガン大統領が採用し
アメリカの「新自由主義経済」が
誕生しました。
 

まとめ

 
なんだか、自由、介入の繰り返しのようです
 
長く継続できる経済になるためには
どちらもいいとこどりのような
制度が良いのではと思いました。
 
図解でわかる 14歳からのお金の説明書
インフォビジュアル研究所
 
 
 
 
 
 
 
今回はこの本から引用参考に
させてもらいました。
図解でわかりやすくお金の知識の取っ掛かり
には最適かと思います。
 

 

14歳からのお金の説明書
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