14歳のお金の説明書 格差を利用した資本主義社会の限界

14歳からのお金の説明書14歳からのお金の説明書
スポンサーリンク

2008年のリーマンショックから経済が衰退

し始めたアメリカの新自由主義経済。
その批判は資本主義のそのものの批判と
なりました。
図解でわかる 14歳からのお金の説明書
インフォビジュアル研究所


今回この本を参考に
今までの資本主義の限界について勉強します。

資本主義とは?

資本を投じた事業は、その成果として
事業のために働いた労働者の資金を始めとする
事業者コスト
一般のその企業に勤めている人の人件費など
その企業の利益
企業経営者の儲け
その事業に投資した投資家が手にする利益
金利
この3つを生み出す必要があります。
資本主義とは、この「金利」によって資本が
自己増殖して成長するシステムです。
この「金利」をより成長するには、
最も変動幅の大きい労働コストを抑えることに
注力することになります。
アメリカの産業資本の形成を例にとれば
始まりは南部の綿畑の黒人奴隷からでした。
アメリカは第二次世界大戦を挟み
より人件費の安い南米と極東アジアに
製造業の拠点を移します。
日本もアメリカの優秀な工場でした。
次に登場するのが中国でした。
しかし中国も急激な賃金の上昇によって
労働者コストを下げる役割を果たさなく
なりました。
次は…アフリカか?
この経済格差を利用して
労働者コストを下げるにも
限界が見えてきました。
その限界に早く気づいたアメリカは
方向を変えていきます。
実体から遊離したお金がインターネット上を
乱舞する状況。
架空のお金をインターネットで行き来させる
ことで効率よくどんどん富が膨らむこと
になります。
この架空のお金は信用の名の下に
数字だけ錬金されたものです。
その結果、富は集中し
労働者と金融資本家の貧富の差が
鮮明となってきました。
この資本主義に変わる経済システムが
かつて試みられました。
ソ連から始まった社会主義経済です
世界の注目を集めましたが
ソ連崩壊によって頓挫してしまいました。
その原因は社会主義者が人間の欲望を
理解していなかったことです。
人間には欲望があり独裁者の下では
いくらみんな平等であっても
自分が優位になりたいという気持ちには
負けてしまうのです。
独裁政治体制と暴力で縛られた平等社会
などファシズムだと
ハイエクが主張したのは
ソ連崩壊を見るに間違いではなかった。
これから先、労働者コストを下げれる
新天地はなくなるでしょう。
これから人類はどのような経済システムを
手にするのでしょう。

ポスト資本主義経済

資本主義経済や金融システムが今すぐ
崩壊してしまう訳ではないのですが
資本家の利益増収のため
安い労働力を求めるのに限界を迎えたなら
次はどのような経済システムが
生み出されるのでしょう。
現在では、経済成長は必至。
GDPの減少などは良からぬこと、
あってはならないことのようにされています。
確かに、経済発展ありきの見込み資本が
大量に出回っている現在では
その架空のものが実際のお金として
出回わらなければならないことになれば
大変なことになります。
だって、実際はないのだから…
回してるだけだから。
では、どのようになっていくのでしょう。
このような経済体制になったのは
ほんの3世紀前のこと。
それ以前は定常型経済
成長しない、あるいは成長を必要としない
経済のこと。
「人間の資源の利用の速度は、
自然が資源を再生する速度を超えない」
エコロジー経済のことです。
コミュニティーどうしで助け合い
自給自足を前提とした経済。
この考え方は経済成長至上主義の
考え方からは批判を受けそうですが
現在の若者は自ずとその傾向に
なっています。
車を持たない、都市より地域で暮らしたい
過度な出世望まない、金銭に貪欲でもない
家族を大切にする
これらは
定常型経済と言えるでしょう。
これも今の若者はデフレスパイラルの
不況を生まれた時から体験に
その中から抜け出た世界を知らないから
なのかもしれません。
お金に幸せにされた経験のない者たち
だからかもしれません。
これからの経済はこの
無欲な豊かさを生む新たな経済と
発展していくのかもしれません。
図解でわかる 14歳からのお金の説明書
インフォビジュアル研究所


今回参考引用した本です。
子供たちにもわかるように優しく経済を
解説。
お金とは、どうゆうものなのが
これからを生きる子供たちに
知っておいてもらいたい内容がいっぱいです。
14歳からのお金の説明書
スポンサーリンク
スポンサーリンク
inuimieをフォローする
スポンサーリンク
ぽつのブログ

コメント