【感想】臆病者のための億万長者入門 橘 玲 ゼロ金利でも借金しない理由について

橘 玲橘 玲
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金利ゼロなので企業はお金が借りやすい

(だってほぼ元本だけ払えばいいので)
と理屈ではわかるけど、
要は借金をすることには変わりないので
実行には躊躇してしまう
そのことの説明がわかりやすく
記している
この本を参考に考えていきます。
「失われた20年」と言われるように
1990年〜2010年はバブルが崩壊後の
経済の低迷期。
金利ゼロ状態にも関わらず
企業はお金を借りようとせず
ひたすら現金をため込んでいました。
やはり、いくら金利が安くても
借りたものは返さないと
いけない。
そのためには、必ず利益をあげなくては
ならない。
しかし、この「デフレ不況」では
何をやっても損をする気がして
どうしても借金に踏ん込めないと
著者は言っています。
では、景気をよくするためには
どうすればいいか?
それにはデフレから脱出が必要。
では、どのように脱出するか?
ここで著者は
「ヘリコプターマネー」
すなわち、日本が抱えている天文的な借金
1000兆円よりもっと増やし
2000兆 3000兆円をヘリコプターで
ばらまく。
もしくは
日銀が株式やREIT(不動産投資信託)
を無制限を買い付ける。
株式の保護に国が介入することによって
支えられるので
でったい損をしない株式や不動産をみんなが
目いっぱい買うために
借金をするようになると
言っています。
ではなぜ、
デフレ解消が手応えが一般市民には
ないのか?
アベノミクスの想定では
デフレを解消して
物の価値を上げ
お金の価値を下げ
現金を貯めるより物を買った方が
得になるという流れを作りたい
思惑はわかりますが
しかしインフレにすれば景気はよくなる
ということには?が付きます。
インフレが制御不良になり悲惨なことが
起きたことはいままでたくさんあります。
そこで今の
アベノミクスなるものは
緩やかなインフレを作ろと考えて
いますが
中央銀行が人工的にインフレを作り出して
いる最中で政府としては
乞うご期待!
と言いたいでしょうが
確実にうまくいくとは限りません。
賃金が上がる前にインフレが起こり
物価が上がれば人々の生活は苦しくなります。
また
金利だけが上がっても変動金利で
住宅ローンを借りている人が
自己破産したり、企業が倒産したり
するようになります。
このようにデフレでもインフレでも
借金は返さないといけない。
なんかインフレだと借金は得とか言われてますが
理論と実際は必ずしも相関しない感は
あります。
返せる能力は上がるけど金利も上がり返す
ボリュームも増える。
その攻め技合いが返せる能力(儲け)の方が
上回ればインフレの効果が発揮されます。
ただ、インフレ率が上がればオッケーじゃない
ところに難しさがあるのでしょう。
というわけで
借金は返さないといけないことに
変わりがないし
情勢が変動する中、長期で返済する場合は
リスクが伴うため
借金はしにくいにのはうなずけます。
どちらかに過度に
傾くのではなくコントロールしようと
しているのが政府ですが
この介入がまた、資本主義を揺るがす
ことになり問題になっていきます。
橘 玲
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