【話す】言い訳はしてはいけないのか? 考えない練習 小池龍之介著

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言い訳には

自分のための言い訳と

相手のための言い訳がある

前者は相手を苦しめ

後者は相手をケアする

なかなかやめられないのなら

言い訳の種類を知って

良い言い訳をしたいものです。

本書はそのヒントが記されています

相手に苦痛を与える言い訳とは

例えば、

腕によりをかけて作った料理を

振る舞った時

少し味が薄かったとして

そのことが相手にどう思われるかが

頭の中を

ぐるぐる駆け回り、反射的に

余計な言葉をあれこれと乱発したくなる

これが言い訳だ。

「あ、今日の料理はちょっと味見するのを

忘れたから味が薄いかもしれない。」

「ごめんね、今日は忙しくてバタバタしてて」

しかしこの言葉の裏では

「ちゃんと味見さえできれば、私の料理は

美味しくできるのよ。」

「もっとゆっくり時間があれば

完璧な料理ができるはずだったの。」

と思ってしまっている。

こう思い始めると止まらない!

相手が箸を付けるたびに

「その味、薄いんじゃない?」

「味つけ失敗しちゃったみたい。」

としつこく相手に断りを入れてしまう。

こんなことを言われる側になると

「いや大丈夫、そんなに薄くないよ」

とか

「ううん、とても美味しい」などと

いちいちフォローしなければならない

重圧がかかって疲れが生じます。

相手は

「どう答えたら気遣えるのか。」と

考えてしまうからです。

それでも、

まだ言っても美味しかったらいいのですが

美味しくないのに

「美味しくないでしょう?」と

聞かれたら

「いや、美味しいですよ。」

と言ざろうえない時の気まずさは

相当のものです。

これが相手に苦痛を与える

言い訳であると著者は言っています。

その言い訳を聞いた相手は欺瞞を感じ

小さなストレスを溜めていくことに

なります。

病みつき言い訳とは

なぜ、相手に苦痛を与える

言い訳をしてしまうのか?

一見、苦し紛れの言い訳のようで

苦痛や不快が伴う刺激なのですが

この「ドキドキ感」を心は

「気持ちいい」と錯覚してしまい

本当は「不快」なのに「快」と感じてしまう

と著者は言っています。

この短期的な快楽にごまかされて

どんどん刺激を求めて暴走してしまうのが

相手を不快にする

言い訳が止まらない理由です。

相手の苦をケアする言い訳

すべての言い訳が悪いと言うわけではなく

相手の精神的負担が和らぐ言い訳もあると

著者は言っています。

それは、待ち合わせなどに大幅に

遅れてしまって

「ごめん、ごめん。」では

相手の苛立ちも治りません。

待たされる間に

「私との待ち合わせなど守らなくても

良いと思われているほど軽視されている。」

「私などどうでもいいから待たせても

平気なのだ。」

と言う気持ちに苛まれてしまうっている。

この気持ちのケアは遅れてしまったものが

する義務がある。

そのための、

言い訳が良い言い訳になります。

「遅れないように努力しなければ

ならなっかのに、どうしょうもない

事情が発生してしまったせいなのです。」

としっかり相手に伝えることが

大切になります。

「自分の言葉や行動が原因で

相手に苦が生じてしまっているのが明らかな場合」

「嘘のない言い訳を相手に伝えることにより

相手が楽になることが確かな場合」

これらの条件が揃った場合は

誠実な言い訳が有効なことのありましょう。

考えない練習 小池龍之介著

まとめます

言い訳というのは

あまり良い印象ではない言葉ですが

時と場合と相手によっては

一生懸命に言い訳するのも良いのでしょう

待ち合わせに遅れるというのは

双方いろんな思いを抱える場面ですが

私は待たされたのに怒られた経験が

あります。

待ち合わせから30分以上遅れてきた相手が

「なぜ待たされているのにそんなに

怒りもせず、ニコニコしているのか?」

というのです。

私は

「何か事情があって遅れたに違いない!」

「彼女が私を蔑ろにするはずがないのだから」

と思っていたからなのですが

「私と会いたいという思いが強ければ

遅れてきたら怒るべきだ!」と

言う彼女の言い分に苦笑してしまった。

「遅れられて、その上あなたを気遣って

怒らなかった私の思いの方が尊いでしょう!」

と言ってやりました。

それから30年近く経っても

彼女の言ったこの言葉を覚えています。

言い訳も大切な相手なら傷ついた

ふりして聞かなければならないのは

確かにしんどいかもです。

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