【読書】自分の「生」を勇気づける方法 読書力 斎藤孝著

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自分と同じ経験をした人が身近にいる

としたら、心強い気持ちになる。

しかし、いろんな経験をする中で

そんなにうまいこと、自分と同じような

経験や思い、考えを持っている人に

実際に巡り合うのは、稀なことだ。

あまりにも、そういう機会がないことが

続くと自分のやってることに

自信が持てなくなり、生活が縮こまって

しまうような気分になる。

そういう気持ちを軽減する方法としての

読書が紹介されている。

著者の紹介

斎藤孝(さいとうたかし)

1960年生まれの59歳

日本の教育学者、明治大学文学部教授。

テレビ出演も多数。

私はNHK教育番組『にほんごであそぼう』

で親しみを覚えている。

読書よりも実体験が大事なのか

読書を重んじるばかりに体験が少なく

なるのを懸念する論があるが

本当にそうなのか。

著者はそんなことは根拠のない論だと

言っています。

むしろいろいろな体験をすることは

読書を好むことで体験の動機づけに

なる。

旅の本を読めば、旅に行きたくなったり

美味しそうなレシピ本を見れば

料理が作りたくたったりと

行動や体験などに心が向き

実際の経験につながっていくこともある。

自分の「生」が勇気づけられる

自分と同じ考えの人がいたという気持ち

読書が経験に結びつくことより重要なことは

まったく生まれも育ちも違うのに

自分と同じ考えを持っている人に

出会うという感覚になることは

自分を肯定さてた気持ちになる。

そのことがぼんやりしていた自分の体験の

意味がはっきりすることになる。

いろんな経験がはっきり意志を持ち

自分の価値を感じることができる。

暗黙知という言葉

言語化できないけれど、何となくわかっている

ような事柄を

優れた著者によって自分の経験は

言葉として表現され

それを共感することで

生まれては消えていく自分の行動に

リアリティのあるものと感じ

勇気づけられる。

自分に引きつけて読む

読書は、自分の経験を確認しやすい行為だ

すでに紙の上に定着している言葉で

自分の体験が形となる。

自分を肯定してくれる著者の作品ばかり

読むのは偏っているようだが

自分自身を勇気づけるための

読書なら自分の生き方を肯定してくれる

作品を読んでいくのは

自己の形成がまだ完全ではない期間は

とてもこのような読書は有効だと

本書では書かれています。

できれば、

複数の著者の作品に触れる方が

より広く深く自分を表現でき

よりリアルな自分の形を知ることが

できるでしょう。

まとめます

本を読んでいてとても感動的な

作品に出会ってなあと思った時、

「いつも同じようなところで感動するなぁ〜。」

と思っていたのですが

それは新たな気づきや発見というより

もともと自分の中にある暗黙知を再読し

それに形が生まれたことで

感動しているのだと思う。

自分の中にあるものを再確認するための

読書は自己愛を高め

豊かな気持ちにさせてくれます。

それはとても大きな意味のあること

なのです。

読書力
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