【捨てる】物が捨てられない理由 考えない練習 小池龍之介著

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もういい加減にしてほしい。

部屋を片付ける身にもなってほしい。

これからの人生でそんなに服が

必要なのか?

もう、畳んだ洗濯物を置く場所もない。

こんなに服があるのに

いざ寒いからと長袖のシャツを

探しても、すぐに見つからない。

ストレスなのは私だけなのか?

もう、片付け方がわからないのではない。

精神の問題なのだ。

この「捨てられない精神」はどこから

来るのか。

本書を参考に考えたい。

著者紹介

1978年山口県出身

東京大学教養学部卒

宗教家。

著書多数。

私たちのような

あまり宗教に馴染みのない人にも

禅宗やブッタ(仏教)をわかりやすく

日常生活に落とし込んで

解説してくれています。

上から目線の

説法のようなものではなく

著者からは苦悩からの生還の

様子が感じとられ

人間味のある本書になっています。

実はものをなくしてしまいたい衝動がある

「もったいない」「また、着るかもしれない」

と思いながら、

捨てられないものたち。

しかし、実は捨てたいという

衝動を持っています。

持っていて

それをいちいち覚えていたり

心に止めておかなければならない

負担がのしかかるからです。

その負担を軽くするためには

ものを捨てる、ものを所有してしている

ことを忘れるということです。

捨てるのができないと

忘れるですが、

これも忘れられないもので

とりあえず、目につかない所へ

押し込むのが精一杯なのです。

もう、冬物も夏物もごちゃごちゃで

今、着たいものも

「あるはずなんだけど」と思っても

探しても見つからず

その日は

着れないということもあります。

こんな時も

「いっそうなければいいのに」

と探していて思ってしまいます。

それでも、

「また、着たくなった時捨ててしまってたら

後悔する」

「買った時、高価だった」

恐怖や緊張感、未練が自分を毎日

心をがんじがらめにして

苦しめていることになる。

捨てれない理由

物を持っている=自分の価値と思ってしまう。

物を持っていない時よりも

物を、持っている時の方が

「自分の価値が高くなるに違いない」

と思い込んでしまっている場合

物を持っているというだけで

自分の価値が認められた

安心できる

裏を返せば

それがなければ不安だ 不十分な

気がするという

苦を味わうことになる。

その苦によって

それがないから自分は

不幸なんだと思ってしまう。

「ぜひ、手に入れなければ」

という気に発展していくと

著者は本書で言っています。

捨てれないことの弊害

目の前の事に霧を作ってしまう

コレクションなどあまり執着が強いと

これを手に入れるためにはどうしたら

いいか?」

ということに心が支配されます。

そのことを考える時間が長くなり

今、瞬間現実の目の前で

自分がなすべきことは何か?

ということを考える時間は

少なくなってくることで

目の前の視野に霧がかかったようになる

物だけではなく人に対しても欲を押し付ける

人に対する態度も物を求める

欲のように

自分をこのように扱ってほしい

などというような

要求を増やしていきます。

物を増やすということは、必然的に

人格も悪化していきます。

お金持ちほど、精神が不安定になると

いくこともこの所有物が

多いせいかもしれません。

まとめます

物をもつということは、

お金も含めてその人の価値を

決めていると思いこんでいるところが

ある。

だから、失うことに恐怖を感じて

しまう。

ゆえに物を自ら捨てることは

「何かを失うことが怖い」という

霧を晴らし

何も持たなくても

何があっても大丈夫という

勇敢な平常心を育むことになると

著者は言っています。

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