【感想】⑤自分の死後を見てさすがに改心『クリスマス・キャロル』ディケンズ著

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第四章では未来のクリスマスの幽霊に

導かれます。

スクルージは、この第三の幽霊に

対しては、畏敬の念を抱き

自ら進んで教えを乞うように

なります。

しかし、今までの幽霊とは少し

様子が違うようです。

なんだか深刻そうで無口で

黒くて今までの幽霊の中で

一番怖かった幽霊だったのです。

それもそのはず!

スクルージは最後に衝撃的な

“自分の死“を見れられることに

なります。

本編のあらすじ

イギリスの文豪、

チャールズ・ディケンズの作品。

1843年に発表。

冷徹でケチな主人公スクルージが

クリスマスに訪れた三人の幽霊に

過去、現在、未来の自分の知らない

自分を囲む人々の様子を見せつけられて

改心していくお話。(簡単に言えばね😉)

死んだ男から身包みを剥ぐ者たち

第三の幽霊はスクルージにある男の死後

葬儀にに託けて

死んだものから金品や身包みを

分捕ってきた者たちの

会話を聞かせる。

「あの因業な守銭奴じじいめ、

死んだあとまで品物をとっておきたかったら

なぜ、生きている時、

人なみの暮らし方をしなかったんだい。

そうすりゃ、死神に見舞われた時だって、

だれか世話してくれる者も

あったろうから、

たった一人でくたばらずに済んだろうにね。」

死後に身包みを奪われることに

同情されることなく

非難されている。

スクルージは哀れな男もいるものだ

とまるでひと事のように

思っている。

幽霊がこれらを見せたのは

このような男のようになっては

いけないという戒めのつもり

だったのかと思っている。

男が死んだことを心から喜ぶ者

頑固な債権者のために

破産の憂き目に合いそうな夫婦。

その唯一の解決法はその債権者の男が

猶予を与えてくれることだったが

それを叶えてくれるような男では

なかったがその男が死んだと知った

夫婦は喜んだ。

できるだけ気持をしずめようにしても

二人の心はだんだん軽くなっていった。

何のことかわからないまま

鳴りをしずめて二人のまわりに

集まっていた子供たちも

いっそう晴れやかな顔になった。

これこそこの男の死によって幸福に

なった家庭だった。

その男が死んだことによって

この上ない喜ぶを得る人がいるという

ことをスクルージは知り

このような男にはなりたくない

と心の底から思うのです。

この男はスクルージだった

未来を見せる幽霊から見せられたのは

自分の死だったのです。

みんなに悪口を言われたり

身包みや金品を持っていかれていた

惨めに横たわった男は

自分に未来像だったのです。

この男はくらい空虚な家に

横たわっているのだ。

彼が私にこうしてくれた、

ああしてくれたと言うものも

また、たった一言やさしい言葉を

かけてもらったから私もこの人に

親切にするのだという者は

男も女も子供も一人もいないのだ」

つれて来られたのは墓地でした。

スクルージはあの哀れな男が

埋葬されていると思ったのですが

墓には、

自分の名前が書いてあったのです。

これは決定的です。

自分は粗末に死んでいくのを

見せられて改心しない人は

いないでしょう😅

感想・まとめ

それからはクリスマスといえばスクルージと

呼ばれるほど

クリスマスや人生を楽しめる

人間へと変化したのでした。

スクルージも少年時代の孤独が

このような人間へとしてしまった

のでしょう。

彼は救われるべき特別な存在なのです。

クリスマスキャロル
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