サプリメントを飲む前に確認すべきこと 『「代謝」を知れば身体がわかる』大平万里著

代謝「代謝」がわかれば身体もかわる
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なんだか最近お肌の調子が悪い気がする。

便通が悪い気がするなど

何らかの曖昧な体調不良が

続いている場合、

一番に考えるのは「食事」について

だと思います。

「どうも食事が原因じゃいか?」

そう思った時、どうするでしょうか?

私なら“チョコラBB“を飲もうかなあとか

“センナ茶“を飲もうかなあなど

すぐに考えてしまいますが

そんな時に新たに健康食品やサプリに

頼るのは“愚の骨頂“と本書では

記しています。

理学博士で生物・化学系ライターの著者は

まずは日々の食事が過不足なく

摂取できているかを最優先で

確認することと言っています。

そのことについて本書は

わかりやすく解説しているので

紹介します。

代謝経路は研究者たちの足跡

本書を読むまでは

これほどまでに複雑な化学反応が

身体の中で起こっているなんて

想像もしていなかったのですが

これら紹介されたいろんな栄養の

代謝経路は少なくても

哺乳類においてはほぼ共通していて

著者をはじめとして数多くの

卓越した研究者たちが100年以上かけて

少しずつ解き明かされてきた。

基本的な代謝は必須の栄養素で成立

それらの研究中様々な論争や優れた研究を

通して明らかになった

「代謝」を正常に維持するための物質が

“栄養素“かどうか決めるには

体内でその物質が不足すると

それに伴い、欠乏症状が発生するか

どうかで決められてきたと著者は

言っています。

これらの不足すると不都合が現れる

“栄養素”は必須の栄養素で

この栄養素を点滴し続けただけで

人間が生存してゆけると理論上言えます。

研究ではわからない栄養素がある

例えば、「食物繊維」や「ビタミン様物質」

「ファイトケミカル」などは

主要な栄養素のように

「このような作用がある」

「誰にでも効果がある」といったような

代謝調節システムが劇的に変わる

栄養素と考えにくい食品である。

これらは不足すると欠乏症状が

出るわけではないが必須の栄養素と

一緒にこれらの物質をとっている限り

体調が良い場合などは

それら未知の栄養素が関与している

ということは捨てきれないのです。

それゆえに健康食品やサプリに

魅力を感じるのでしょう。

ビタミン様物質」とは

コエンザイムQ、カルニチン、S−メチルメチオニン

コリン、ノイシートル、α-リポ酸、オロト酸など

これらは正常な場合なら

自分で充分合成できるので

外から取る必要はないとういこと。

ファイトケミカル」とは

<カルチノイド>

リコピン(トマト)

ルテイン(ほうれん草)

β−クリプトキサンチン(みかん)

<モノチルペン>

リモネン(みかん)、メントール(ミント)

<フラボノイド>

カテキン、

アントシアニン酸(ブルーベリー)

イソフラボン(大豆)、ルチン(そば)

<非フラボノイド>

セサミン(ごま)・クルクミン(ウコン)・クマリン

レスベラトール(葡萄)

その他

アリシン(にんにく)

スルフォラファン(ブロッコリー)

アリルイソチシアネート(大根)など

これらはよく聞きますね。

これらの栄養素は会社でいうなら

“福利厚生“的なものだと

著者は言っています。

社員に士気を上げるのに有用だけど

社員(必須の栄養素)が正しく機能して

初めて

福利厚生(ビタミン様物質・ファイトケミカル)

の効果・意味が出てくると

著者は言っています。

まずは栄養と認められている物質から検討

このように健康食品やサプリに容易に

頼りたい気持ちもありますが

まずは膨大だデータに裏付けられた

充分根拠がある「必須の栄養素」から

検討すべきだと本書では言っています。

摂取基準の量から大きく外れている場合

自分が摂取している

摂取しなくてはならないと裏付けされた

栄養素が

一般的な摂取基準の量に比べて

大きく外れていればその栄養素を

補強もしくは減らして

まずは様子を見て見ると良いと

著者は言っています。

摂取基準からほとんど外れていない場合

そんな場合は、

「基準よりも多く摂取すべき栄養素」

「基準よりも必要ない栄養素」が存在

している可能性がある。

私たちの身体は「〜が不足してますよ」

とか「〜が取りすぎですよ」と

アナウンスがかかることはありません。

ゆえに

自分で「足りないものは何だろう」

「余計なものは‘何だろう」と自問自答して

日常の食事について“試行錯誤“するしか

ないのです。

感想・まとめ

「そんなもの美味しいですか?」と

いうと

「味なんてどうでもいい。身体にいいから

 我慢して食べている」という人がたまにいる。

いろんなサプリを朝から何錠も飲んで

逆に身体がそんなに悪いのか?と

思ってしまうこともある。

そんな人で、

夜にアイスクリームを大量に食べたり

深酒が多かったりと偏食だったり

“何処か“通常の食事に問題があるような

人もいる。

それを補うように、ビタミン様物質や

ファイトケミカルを大量にとったり

している様に私は思うことがあります。

“好きなもの“であったりお金に余裕があれば

それもありかと思いますが

必須栄養素の検証なしに

健康食品に手を出すのは

紛争地へ千羽鶴を持っていき

「それじゃない感」が蔓延している

ようなものだと著者が言っています。

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