【糖質】太りやすいカロリー 『「代謝」がわかれば身体がわかる』大平万里著

代謝「代謝」がわかれば身体もかわる
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二十歳を過ぎてから数十年間、

1日も頭から離れなかったのは

“減量“という二文字。😆

この“減量を決心した時

まず、考えるのは

「食べない!」ということ。

摂取するカロリーを減らす。

それと同時にできれば

「運動する!」と決めて

消費するエネルギーを増やす

ということができれば

減量の正攻法と言えるでしょう。

しかし、それができれば

こんなに

ダイエットに執着しないのである。

少し具体的にカロリーについて

考えてみたいと思います。

本書は

理学博士で生物・化学系ライターの

著者が「代謝」という

難しい化学反応を簡単にわかりやすく

解説されているので

紹介したいと思います。

消費するカロリーを増やすということ

消費カロリーを増やす=中性脂肪を減らす

ということ。

中性脂肪は使われなかった

糖質が脂肪に置き換わって

貯蔵という形になってしまった

ものです。

これを消費するためには

これを材料にしてエネルギー(ATP)を

合成してそれを使うことで

無くさなければならないのです。

それには

運動(筋肉の収縮)や基礎代謝に

使われなければいけません。

中性脂肪は最終的には

二酸化炭素と水になって体外に

排泄されます。

その結果、中性脂肪は減り

体重も減るというハッピーなことが

起きるのです。

つまり代謝から考えて難しく言えば

「ATPの需要が増えることをすれば

体内の中性脂肪は減る」というのが

事実であり

やはり、「運動しなさい!」と

いうことです。

摂取カロリーを減らすこと

こちらは著者は「消費カロリーを減らす」

ほど単純ではないと言っています。

市販の食品に表示されている

カロリーの数値は

糖質・脂肪・タンパク質をひっくるめた

合計値である。

それぞれの代謝過程はかなり違うので

全部、ひっくるめてしまうのは

随分と大雑把であると

本書では言っています。

これらは

「食品から体内で最大限これだけ

(エネルギー)合成できますよと

いう「見込み」の指標にすぎず

糖質・脂質・タンパク質が全て

車のガソリンのように

エネルギー(ATP)の合成のために

使われるとは限らず

しかも残ったからと言って

全て、蓄積されるわけでもないと

いうことなのだ。

蓄積される条件

まず、糖質は必要以上取れば

中性脂肪合成が進む流れとなり

脂肪も血糖値が一定以下にならないと

分解されないので

摂食時に血糖が上昇していれば

そのまま脂肪細胞へ蓄積される。

タンパク質も、血糖値が高い時に

余剰に摂取すれば中性脂肪となる。

肥満=中性脂肪と考えるなら

その条件に共通するのは

「食事による一時的な高血糖」で

あることです。

総カロリーではなく糖質の量をみるべし

高血糖が脂肪蓄積の原因と

考えるなら

逆に言えば、食後であっても

血糖値がほとんど変化なければ

脂肪の合成はあまり進まず

肥満にもつながらない。

この“血糖値“をあげるのは

「糖質」なのです。

ゆえに

食事から入ってくる「糖質」を減らせば

体内で合成される中性脂肪も減る

そして「摂取カロリー」が原因の肥満が

起こりにくくなる。

仮に、ATPの需要がない状態では

(運動せずに使われないなど)

同じカロリーであっても

糖質は「太りやすいカロリー」なのです。

もちろん、トータルでの摂取カロリーも

長期間継続してオーバーしているなら

糖質の有無関係なしに

肥満につながるとも著者は言っています。

しかし、短期間なら

脂肪とタンパク質は糖質とセットで

摂取しなければ

「太りにくいカロリー」であると

本書ではしている。

まとめ・感想

減量に慢性的に勤しんでいる私は

より大きなカロリーの食品表示をみると

「げげー」と雄叫びをあげたくなりますが

みるべきは

総カロリー値ではない。

成分表示の

「糖質(炭水化物)の量」をみなければ

ならない。

その量こそが肥満を促進させるかどうかの

重要の指標であると

この章は締められています。

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