覚えてしまえばなんてことないかけ算の
九九ですが、覚え始めは親子で骨が折れる
ものです。
数学者ピーターフランクル著「親力」より
九九の役割とは
それは、複雑なかけ算の計算をより
早くできるようにするためです。
なのに、
必死になるあまりできるだけたくさん
九九が言えるようになることに習うよう
になってしまいがちです。😅
九九は世界のほとんどの国にあります
ピーターフランクルさんの出身地のハンガリーでは
1かける1の「一一」と呼んでいるそうです。
ただ、日本の九九で特殊なところが1つだけ
あります。
それは、語呂合わせで覚えるところ。
「三かける三」は「さざんがく」と覚えます。
これは世界ではあまりないそうです。
九九は覚えないといけないのか?
全部で81個ある九九を全部覚える必要は
ないのは、わかります。
1かけるは省き、あと重複しているのは省くと
36個を覚えればいいのです。
インド式の20までの掛け算の
「19かける19」の計算も実はそれほど
難しくないのです。
19は10+9です。
19までの数字なら10+1、10+2…
(A+B)(C+D)=AC+AD+BC+BD
この式を覚えておけば、19かける19までの
計算は簡単にわかります。
例えば、
15×17=(10+5)(10+7)
となり、
=100+50+70+35
=255
になります。
10+それぞれの1の位を足して10をかけた
ものと一の位の数字同士をかけたものを足したら
求められるます。
もっと少なく16個だけ覚える
1、2、3、6の四つの段の九九だけ覚えます。
7×8=(6+1)(6×2)
=36+12+6+2
=56
となります。
この方がかえってややこしいので
これを覚えてしまった方が、簡単かもと
思うのですが、この覚えれば済むところを
複雑に考えることは
算数の学習としての論理的思考能力や
情報処理能力を高めることにつながります。
まとめ
百ます計算のように、無我夢中でやり込むのも
確かに大切ですが
機械的な計算を繰り返すだけでは、
算数の核心となる論理的思考能力や
情報処理能力を高めることはできない。
しかも、百ます計算やドリルは親が
「これをやっておきなさい」と子供に
渡してタイムだけ測っていたらいいので
簡単です。
同じことを何回もやらせておけばいいので
親も楽といえば楽です。
しかし、楽して徳することは少ないと
著者は言っています。😆
やはり、算数は周りの大人が少し工夫して楽しみ
ながら子供と学ぶ姿勢が大切な学問なのです。
コメント