パキスタン・タリバンとは『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰著

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アフガニスタン全土を掌握したと

イスラム主義組織「タリバン」が新体制を

しこうとして

世界の各国にそのことの承認を

求めています。

アフガニスタンの首都カブールの空港では

大使館員を退避させようと

米軍が動きましたが

我先と飛行機に乗り込もうと

民間人がごった返し、中には

米軍機にぶら下がる人も出たり…

これほどまでに恐怖を抱かせる組織とは

どのような集団なのか

本書ではわかりやすく紹介しています。

今、世界の火薬庫はパキスタン

経済のグローバル化に伴い

金融問題は「各国の協調」が不可欠に

なったその裏では

世界のお金の流れを一変させてしまう

ような火種があります。

著者が懸念している「火種」の国とは

パキスタンというイスラム圏で

唯一の核保有国です。

アメリカ同時多発テロリストを匿う

パキスタンはもともと、

アフガニスタンに自国の自由になる

政権を作ろうとして

反政府武装勢力のタリバンを育成しました。

これらはイスラム主義組織で

イスラム教の敬虔な信者たちの集まりです。

このタリバンと同じような思想で

タリバンの客人になっていた

オサマ・ビンラディン率いるアルカイダが

アメリカで2001年9月に

同時多発テロを起こし

それらを匿っていた

タリバンをアメリカは攻撃したため

タリバンの主要部隊は

パキスタンに逃げ込みました。

パキスタンで勢力を蓄えたタリバン

このタリバンが一息ついて

パキスタン国内でも

「パキスタン・タリバン」として

影響力を発揮し

パキスタン政権を脅かす存在になり

さらに勢力を盛り返し、

このたび、

アフガニスタン全土を掌握して

しまいました。

タリバンはアメリカに対して敵対心があり

一時、パキスタンが所有している

核兵器を略奪して

アメリカに向かって使用すると

宣言したこともあります。

パキスタンは世界が核の管理をしている

「IAEA」(国際原子力機関)に加盟していません。

ゆえに、世界から核兵器使用について

圧力をかけることや権限が及ばないことが

国際社会の間で不安感が募っているです。

これらは“金融以外“のところで

世界の経済に影響を及ぼすことに

なっていくと著者は言っています。

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