試験科目をがむしゃらに勉強したり
範囲の隅から隅まで全てを
完璧に仕上げたり…
そもそも、受験勉強って
何のためにしてますか？
“志望校に合格するため“ですよね。
じゃさらに、
志望校に合格するためには
どうすればいいか？
がむしゃらに勉強すること？
全てを完璧に勉強すること？
ループですねー😆
合格最低点より1点多く点数を取ること
和田 秀樹
作者
東大医学部卒の精神科医のお医者さん。
自分の経験を生かして
受験関係の著書を出されています。
この作品は映画化されました。
ストーリー
末期がんに侵された金銭面では、
なに不自由ない生活をしていた
元エース塾講師の五十嵐が
自堕落な親にスナックで働らかされ
金銭的な理由で高校を中退した
少女に
偶然出会った五十嵐が
スーパーでの会計の仕方に
数学的センスを感じ、
自分の残りの時間を
彼女を東大へ合格させる指導に費やす
ことを決心する。
彼女と五十嵐の勉強の日々は
彼には最後の生きがいのため、
彼女には親と決別しても強く
一人で生きられるように
なるための奮闘であった。
これらのストーリーを軸に
本書随所に
受験のテクニックが紹介されて
います。
思いが強すぎてオーバーワークぎみ
この本は、
物語としてとても面白いのですが
それだけではなく
受験におけるスキルが盛りだくさんで
ちょっと思いが強よすぎて
オーバーワーク気味になって
何やってるのかわからなくなった時
指南役をかって出てくれる本です。
どんな入試試験でも
満点なんてとらなくたって
合格できる。
合格点をとりゃいいんだ。
それも合格点でだ。
この五十嵐の言葉に
これまで、合格に導いてきた
五十嵐の確信めいた“テクニック“が
伺えます。
「やりゃいいってもんじゃない！」
ってことですね。
模試判定E判定が一番多い
もうこの時期なると
いろんな模試での判定が
真実味を帯びてきますよね。
志望校がA判定なら、
それで受験校を決めたり
E判定でもまだまだこれからと
考えると人もいます。
A〜E判定とランクがついているので、
均等に分かれてるのかと思いきや、
圧倒的にE判定の人数は、
多いのです。(6割)
少し見にくいですね💦
2017年河合塾の進学説明会での資料
A判定でもこれから伸びなければ落ちる
E→Dになるだけでも大したものなのです。
A判定でも80%なのです。
100％保証ではないのです。
最終の判定が１２月の前半として
そこから、本番まで2ヶ月程度ある。
A判定の受験生だって、
これから伸びなければ、今の点数のままでは落ちる事になると
この物語でも
主人公の少女を励ましています。
あと何点伸ばせば
合格するのかを見るために模試を受けるのであって、
何ヶ月も先の結果のあてものをやるために
受けるんじゃないとも
言っています。
要するにみんな足りないのです。
その足りない点数の分析が
大切だということですね。
志望校の問題さえ解ければいい
例えば、
あと試験までの残り時間で
あと何点国語で取れそうだ、
あと何点ならこの部分
(漢字なのか、古文単語なのか、
句形を覚えるのか)
だけしよう。
そもそも
国語で点数をとるのは無理なので
国語は30点で残りの科目で余分にとろう
と考えるのもありかもしれません。
バイヤスのかかる科目
(各学校によって科目ごとの点数が占める
%が違うのだ)はどれなのかで
残り時間で強化してみようなど
残り時間で1点でも伸ばすには
何すれば良いか？
と常に時間と点数の
コストパホーマンスを考える。
コスパの悪い膨大な知識も、
完璧主義も合格を遠ざけると
この物語では始動しています。
時間がないのだから、
どこの学校にでも入れる学力をつける
必要はないとまで言っています。
志望校の問題が解けばいいという
ことですね。
2017年 河合塾進学説明会資料より
現役ならD判定でも当たり前のように合格
この本の主人公の場合
東大入試の日までに
合計点で合格最低点数の
クリアを目指す
五十嵐式の勉強法では、
中間過程の模試の成績は、
当然悪く出ると言っています。
しかし
五十嵐の経験から
現役生の場合ならD判定でも
当たり前のように合格していたし、
E判定でも合格することは
珍しくなかったと言っています。
現役生の夏以降の勉強成果は模試が無くなった頃から
現役生の場合、
夏以降の勉強の成果は
皮肉なことに
12月以降の模試が無くなった頃から、
本当の実力が現れてきます。
本番で本当の実力が試されるのでしょう。
そして、
模試でA判定の学校って
本当に志望校なのでしょうか？
それも疑問なところです。
まだまだ、
模試の結果で判断するのは、
早計ではないですか？
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