性が合わない人との交流の意味『座右のゲーテ』斉藤孝著

座右のゲーテ座右のゲーテ
スポンサーリンク

若い人は人間関係が柔軟で

誰とでも先入観なく付き合える

ものだと思っていましたが

かえってそういう感覚は希薄な

ようです。

最近の若い世代では

自分の仲間うちだけで固まって

それ以外の人とは

交流しない傾向があります。

このことでどういった

メリット、デミリットがあるでしょうか

本書でそのことについて

紹介しています。

異なる時代、異業種からの刺激の重要性

自分と同じ種類の人間としか

付き合えないと言う若い人が

増えています。

「ああっ姉妹か」と納得した二人ずれ

本書では秋月りすの『OL進化論』と言う

漫画を引用して

待ち合わせている

ファッションが異なる二人の女性が

待ち合わせてことが

最近の傾向である“同じ趣味“での群

ではないため

不思議だったのですが

“姉妹“だと知って納得してしまった

エピソードを記しています。

それだけ、中高生の間では

兄弟姉妹以外では

ファッションがまるで違う二人が

友達で、

買い物に行ったりするようなことは

ないのだそうです。

髪型や履いてる靴、

眉の剃り方にまでグループとしての

統一感があると著者はここで

指摘しています。

異年齢集団で遊んでいた前の世代

以前の時代では、子供たちは

年齢の違う友達、

縦の年齢幅が広くて

例えば、五つぐらいの子でも

十二、三歳の子と

ずっと遊んでいました。

年齢の異なる子供たちの中に

いれば、

自分よりも強いやつも

ガキ大将もいて、その中には

性が合わない者もいて

その中で、

時には理不尽にもみくちゃに

されながら遊んでいました。

兄弟間での交流

かつては兄弟が多く

異なる年代を受け入れることに

抵抗がなかったと

著者は指摘しています。

家族は趣味や嗜好が

全く会わない同士でも

ひとつ屋根の下で暮らさなければ

いけないので

それだけ人間が練れることに

なります。

兄弟が多い環境は、

自分と違う文化を取り入れる

“トレーニング“となっていたのです。

統一感のある群のメリット

やはり、違う趣味の人と

付き合うのは、面倒なのです。

とりあえず世間話をしてみたり

様子を見てみたりしながら

相手との距離を縮めていくのは

まどろっこしくて

とにかく、“面倒“なのでしょう。

統一感のある群のデミリット

自分と趣味や嗜好の同じのものと

暮らすのは

合理的でストレスも少なそう

ですが

いつまで経っても進歩はないと

いくことは起こり得るのでは

ないでしょうか?

例えば、「結婚は修行だ」と

言う人もいると思いますが

このように性別も年齢も

趣味や嗜好も違う者同士が

ひとつ屋根の下で暮らすことに

よって、

人格的な幅が出てくると

著者は示しています。

そしてこれから出会うであろう

誰に対してもびくともしない

人間の“器“ができるという

“修行“を積むことになることが

異文化の交流であって

統一感ある群ではその

バイタリティーは育たなのです。

まとめます

今の若者のグループは違う趣味や嗜好を

受け入れることは少なく

自分の仲間内だけで

固まってしまい

自分と同じ種類の人間としか

つく会えなくなってしまって

います。

自分の性に合わない人と無理にでも

距離を縮めて、

一緒に過ごすことによって

人間の幅が広がり、

誰とぶつかってもびくともしない

人間として成長できるのです。

座右のゲーテ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
inuimieをフォローする
スポンサーリンク
ぽつのブログ

コメント