視線恐怖症と脳の関係『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』加藤俊徳著

高学歴なのになのになぜ人と人とうまくうまくいかないのか
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最近では、マスクをして外出するのが

当たり前になっていますが

このマスクが初めは苦しい感じが

して嫌だったのに

今では、マスクをしている方が

安心してしまっています。

サングラスもかければ、

自分だとわからないので声をかけられる

ことも少なくなったことが

安心感の原因のようです。

もしかしたらこれは

“視線恐怖症“かもしれません。

本書でこのことに触れたところが

あったので紹介します。

視線恐怖症のメカニズム

「視線恐怖症があったから、本が

 僕の友だちだった」という人は

潜在的には結構いるようです。

これがコミュニケーション能力に

問題がある人の一つの要因とも

言われています。

このようにウィルスを避けるためでも

食品工場内にいるわけでもないのに

年中マスクをしている人は

対人恐怖症があるからマスクを

している場合があると著者も

本書で指摘しています。

視線恐怖症は頭のいい人に多い?

著者が誤解を恐れずにと前置きをして

本書に書かれていることは

こういう人は概ね

頭がいい人である場合が多いそうです。

その理由として

視線恐怖症は“視線“に敏感だから

なるのではなく

逆に視覚系の脳番地(領域)が

未発達だから起きると

考えられると著者は考えています。

視覚情報の処理ができないため

脳が不安定になり

視線を避けようとするという

メカニズムあるのです。

いわゆる

頭のいい人=高偏差値の人は

思考や記憶の脳番地は非常に

発達しているため、

どうしても他の領域に未発達のところが

できてしまう実はバランスに欠けた

脳の発達になってしまっている

のです。

頭の良い人で

人と視線を合わせられないや

コミュニケーション能力に

問題があるケースでは

脳発達の見地から見れば

脳の発達の偏りのせいだとも

言えるのです。

同窓会での医師の話

著者は医師でMRI脳画像診断、

発達脳科学の専門家ですが

同窓生でもやはり、医師の人が多いようで

それぞれが幼少や学生の頃を

振り返るとコミュニケーションに

問題があったと思っている人が多いと

本書では書かれています。

現に、同窓会の酒の席でも

しゃべる内容が

完全に自分が知っている知識だけで

完結しているため

人と接する職業である医師の仕事で

支障をきたすことがあると言います。

患者さんの話に“共感性“が低い

というのです。

確かによく

「あの先生は私のことをわかって

 くれない。話も聞いてくれない!」

などのクレームをよく耳にしますが

これは共感できない“脳“に

原因があるようです。

同窓会で脳を活性化させる?

医師に限らず

同窓会などでは人はなぜか生き生きして

います。

これを著者は脳科学的に深掘りすると

古い記憶を振り返るだけでは

脳の活性化にはつながらないが

同窓会で過去と現在を

比較することで脳が活性化される

と著者は考えています。

まとめます

人間の時間は有限で勉強する時間を

とればとるほど、

人とのコミュニケーションの時間は

少なくなってしまう。

知識を吸収することに多くの

時間を割いている

知識層の人たちは当然、

人のの付き合いを減らさざるを

得ないため自分だけで思考するため

思考系の脳番地はますます発達し

その弊害とも言える視覚系や

その他の感情系の脳番地は

育ちにくくなってしまうのです。

やはり、知識がないことへの不安も

ありますが

他人との交流して情報をやりとりする

回数を増やしていくことが

対人恐怖症などの克服に

繋がるので、他人との交流の割合を

徐々に増やしていくことが

良いとされています。

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