記憶の衰えを防ぐトレーニング『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』加藤俊徳著

高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか高学歴なのになのになぜ人と人とうまくうまくいかないのか
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何かの資格を取るというのは

将来のことを考えると

仕事に有利であったり、人に対して

説得力を与えたりとメリットが

多いのですが

資格試験の前の学習として

“覚える“ことがとにかく多く

理屈でも理論でもなく

膨大な量の語句を

ただひたすら覚えなくてはならないのが

苦痛で仕方がないとうことは

ありませんか?

本書の著者は医者という立場から

やはり記憶することの大変さを痛感し

「記憶」について書かれた部分があるので

紹介します。

短期記憶と長期記憶

試験前の一夜漬けで行われる記憶は

集中力を発揮できれば、

情報処理速度を速め、どんどん

「短期記憶」の放り込めば

寸前のテストぐらいの短い期間なら

記憶を保持できるとしている。

それは、「短期記憶」で脳の“海馬“と

いうところが使われています。

ちなみに「長期記憶」は

大脳新皮質に移され記憶として

残そうとします。

遅延記憶とコミュニケーション

仮に10個のことを覚えたとして

普通の人は一時間で6個ぐらいしか

覚えていない物ですが

記憶の得意な人は

10個全て覚えておける人も

いるようです。

これは、「遅延記憶」と言って

誰もが持っている能力だが

これが

特に優れている人がいるのです。

この「遅延記憶」の能力が低いことは

コミュニケーションがうまくできない

一因となると記しています。

とう言うのも

「さっきの話が思い出せない」

となると話が続かないとなるから

です。

しかし、私たちは日常的な会話をする時

「この内容を覚えておこう!」と

決めていなくても

覚えているものです。

一般的な会話の受け答えなら

4秒くらいで出来ています。

神経細胞のニューロンの活動が

引き起こす脳の酸素消費や血液の増加が

再びもとに戻るのが

概ね、15秒なので10秒以内の

会話ならタイムラグはほとんど

感じないのはそのせいなのでしょう。

これが一時間や一日後となると

大脳新皮質の長期記憶に移さないと

忘れてしまうのです。

記憶の障害のアルツハイマー病

ところがアルツハイマー病のような

患者さんは

3分ぐらいで忘れてしまいます。

一見健康そうでも

記憶系の脳番地が障害されると

コミュニケーションの問題を

引き起こしてしまうという

ことです。

記憶の衰えに備えたトレーニング

これら、記憶の衰えを克服する簡単な

トレーニングを紹介しています。

見たものを言葉に置き換える

脳番地(側頭葉にある)を鍛えると

良いとされています。

例えば、

目の前にあるコップや財布をさっと

言葉にするトレーニングなどが

紹介されています。

コップを見た目の情報、

いわば絵と、コップという名前は

脳の中では

別の脳番地に保存されています。

なので、

左側頭葉の言語野に損傷が起こると

頭の中ではコップということも

形状も用途もわかっているのに

名前の「コップ」が出てこないと

いう状態になります。

日記を書く

別の例として

見かけたものの写真を撮って

日記を書くという行動の有効であると

本書では書かれています。

日記はそもそも映像を言葉に変換する

作業なので

目で見た情報とそれを言葉で表すことの

両方が鍛えられるということでしょう。

今では、Twitterなどもあるので

画像とそれに合わせたコメントを

書いて毎日投稿していれば

結構、記憶の脳領域が鍛えられて

いるのではないかと思います。

現代の若者たちは知らず知らずの

うちに記憶の脳番地が鍛えられ

将来、アルツハイマーのような

記憶の障害が起こりにくくなるようで

あれば良いとは思いますね。

漢字を使う

さらにもう一つ紹介されているのが

漢字を使ったトレーニングです。

脳梗塞によって失語症になることが

あるが、

日本人の場合、

漢字だけが読めなくなる人と

ひらがなだけが読めなくなる人の

二つのパターンがあります。

そして、この漢字やひらがなを使う

日本人の脳は、漢字とひらがなも

別の場所に納まっているので

“イメージ“ “漢字“ “ひらがな”という

三つの場所を使うので

側頭葉をより刺激されることに

なります。

やはり、イメージを言語に変換する

脳番地を鍛えることができると

いうことです。

日記つけたり

メールなどをあまりしない人、

パソコンやスマホなどを使わないと

漢字が思い浮かばない人は

記憶の領域の衰えやすいとも

言えるでしょう。

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