【中性脂肪】パンとオイルどちらを減らす?『「代謝」わかれば身体がかわる』大平万里著

代謝「代謝」がわかれば身体もかわる
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コレステロールに引き続き、

健康診断のデータで忌み嫌われる値と

して「中性脂肪」がある。

この値が高いと見た目は

太っていなくても何か罪悪感を

感じてしまうものです。😆

ネーミングに“脂肪“と書いてあるから

でしょうか?

この「中性脂肪」を正常値まで

下げたいと思った時、

やはり、“脂肪“と書いてあるので

油っぽいのを避けると良いのかな

と思いますが

本書を読んでみると“糖質“に

関係があるようです。

理学博士で生物・化学分野のライターで

ある著者がわかりやすく「中性脂肪」に

ついて解説しているのを

紹介します。

パンが脂肪に変わる理由

中性脂肪とは何か?

人は呼吸や運動をするときの

「エネルギー」となり、そして

細胞膜の素材、すなわち体を作る

材料になり

また、あらゆる脂質の合成材料として

使われるなくてはならない化合物

なのです。

仮に食事から全く脂肪をとらなくても

必要に応じて作られる。

中性脂肪(トリアシルグリセロール)

検診ではTGと書かれていることもある。

35〜149が正常範囲。

中性脂肪の貯蔵

この中性脂肪は大事に?コーティングされ

皮下脂肪や内臓脂肪と呼ばれる組織に

運ばれ合成されそれがほぼ際限なく

成長していく。😩

そして“エネルギー“として蓄えられる。

その他、肝臓でも中性脂肪は合成されるが

(まあ体にとって必要だからね)

これは肝臓の細胞の中で際限なく

成長する?とはならないと

著者は記しています。

それはその中性脂肪も

皮下脂肪や内臓脂肪に運ばれるから

なのです。😩

ただ、脂肪組織に行ったときに

脂肪酸とグリセロールという

中性脂肪の材料だった物質になって

脂肪酸だけを脂肪細胞において

グリセロールはそのまま血液を巡り

また、中性脂肪合成や

エネルギー源として巡ります。

脂肪細胞に入った脂肪酸は

需要がなければ

再び中性脂肪に戻され貯蔵形態の

脂質になります。

過剰に摂取した糖質が中性脂肪を生む

中性脂肪を作るのに

脂肪酸とグリセロールが必要なのですが

この脂肪酸が中性脂肪の材料として

使われるためには

ATPとNADPという物質も必要になる。

この2つの物質は体内に入ってきた

糖質の分解過程で出てくる。

この余剰のATPとNADPと

これまた、

中性脂肪の材料のグリセロールや

アセチルCoAも糖質(グルコース)から

呼吸反応でできるため

「中性脂肪」を作る材料が揃いに揃って

多くの「中性脂肪」を作ってしまいます。

確かに脂質を直接取る方がたくさん

できるようですが

バターやオイルはそんなごくごくと

食べれるものではないけれど

ご飯やパン・パスタなどの麺類は

美味しく味付けすればいくらでも

思うよりたくさん食べられるので

ほぼ、体内の「中性脂肪」の多くは

糖質の過剰摂取からきていると

言えるのです。

まとめ・感想

減量中に

「カロリーが高いから油っぽいものは

控えよう」と意識する人は多いですが

「パンやご飯を食べるのは控えよう」と

言い切れる人はなかなかいないと

著者は記しています。

しかし、余剰の糖質が「中性脂肪」を

合成させるとわかれば

意識して減らすのは糖質の方なのです。

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