お金の教育がすべて ミアン•サミ著 お金の歴史を学ぶ

お金のすべてミアンサミ
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なぜ、お金の歴史を学ぶの必要があるのでしょうか?

歴史を学ぶことで成功と失敗のパターンを
知ることができ
来る危機に備えることができるからです。

ミアン•サミ
1980年日本生まれで両親がパキスタン人。
米国の大学を卒業後証券会社に勤めて
6000億の運用経験を持つ。
その後企業するが失敗するが金融業界へ復帰。
さまざまな投資とビジネスで資産10億以上を
構築。
現在は、ブロックチェーンの後発技術として
期待される。
また、子供にも分かりやすい
ファイナンシャルリテラシーの向上にも貢献。
「サミーのファイナンスジム」を主宰。
この本を参考にお金の歴史について
考えます。
ミアン•サミ氏はお金の歴史を知り
失敗の可能性を下げ、チャンスを掴むため
と記しています。
お金の価値は周期性があり
ミアン氏は
70〜100年周期で大きな転換期があると
指摘しています。
だから、親の経験だけでは、金融を子供に
語るのは足りないということです。
そしてお金の歴史と言えば
物々交換などが話に上がってくると
思いますが
ミアン氏は
借金の歴史を強調しています。

古代メソポタミア文明において借金の記述が残っている
5000年前の粘土で作られた借用書と封筒が
見つかっています。
内容は今の日本の借用書とあまり変わらない
土地の賃借料としてある金額に相当する麦や金貨を
支払うというものです
同じ時期に元本、利息と福利の概念を示す記述も
見つかっています

この頃においても信用がある者に価値を
融通していたようです。
借金や信用を数字でなんとか置き換えたのが
お金ということになります。
そして、ちゃんと記録を取っていたことに
なります。
そして、やはり借りすぎてしまうことも…
そんな時は今の自己破産のような制度が日本の
昔(鎌倉〜室町時代
大河ドラマの柴崎コウが主演の直虎にも出てきます)
にもありました。
「徳政令」です。
お金を借りすぎて返せない民衆が増えると
社会が不安定になります。
一揆、暴動などが起き押さえ切れない状態に。
そのため、借金を取り消しできる制度は
いつの世も必要なのです。
しかし、借金が返せないということは
信用を失うことになり
この場は破産して終わりますが
復帰できなければ二度とお金を借りる
ことが出来ず、返って苦しい生活に
追い込まれることとなるのです。

紙幣の始まり

紙のお金は7世紀頃には中国で発行されていた
と言われています。
しかし、当時は貨幣システムは不安定なものでした。
紙幣がしっかりと管理され初めてたのは
国単位で中央銀行を作り
各統一させた
紙幣がつかわれるようになった頃です。
この中央銀行ができるまでは
政府が勝手にお金を作っていました。
その為、お金の価値が安定せず、
激しいインフレが頻回に起こっていました。
そのことから、
中央銀行の役割は
お金を勝手に作らないこと
お金の価値を安定させるという
重要な役割を果たす機関となりました。
19 世紀半ば以降の基準通貨は
イギリスのお金でした。
この時のルールは保有している金(ゴールド)以上
のお金の発行をしてはいけませんでした。
なので、金がなくなると
お金も少なくなるということです。

お金の覇権がポンドからドルに変わる

第一次世界大戦でイギリスは大ダメージを受け
一気にアメリカが世界で勢力を見せ始めました。
ここで世界のお金のルールが変わります。
この頃金(ゴールド)がなければ発行できなかった
お金が20ドルの金(ゴールド)があれば
50ドル分お金を作っても良いことになり
そこで銀行は過剰にお金を作り
貸し出したものの
回収出来ず
貸し倒れが起こり銀行の破綻が相次ぎました。
そこで金融の安定を図るため
アメリカの中央銀行が設立され
世の中のお金を集中的に管理して
ことになりました。
さらに第二次世界大戦へ突入。
この戦争でヨーロッパ各国や日本は大打撃を
受けますが
アメリカは軍事物資を売ることで潤っていき
世界の金(ゴールド)の3分の2ほどを
持つようになります。
そして、完全に金融ルール主導権は
アメリカが持ち
また、ルールチェンジがおこります。
ドルだけが金と交換できる唯一のお金
にすると決めてしまいました。

ドルショック

アメリカは1950年から朝鮮戦争
55年にベトナム戦争に多額のお金を
注ぎ込みます。
たくさんのお金を使ったためアメリカは
金(ゴールド)以上にお金を刷り始めました。
自分で決めたルールを自分で破っていった
のです。
当然、ドルの信用は各国で下がり始め
ドルを持っていた人は
慌ててドルを金(ゴールド)に変え始め
気がつけば、アメリカの金(ゴールド)は
半分以下に。
今度は慌てたアメリカが
「これからは金とドルは交換しません!」
と言い出した。
これがドルショックです。
本当、ドルがただの紙切れに(刷り過ぎて…)
そして、数年後は
石油と交換できるのはドルだけ
と決めてしまいます。
金ではなく石油に換金性を持ったという
ことです。

世界経済は借金経済に

ドルショック以降は金(ゴールド)の量は
関係なしに
お金を刷ってきたので
各国の借金のどんどん増えていっているのが
現状です。
そして現在では新しく
仮想通貨が登場しました。
例えばビットコイン。

この本でミアン氏は

ビットコインは、国が発行する通貨の
安全性に対する不安の表れとして登場したもの

と考えています。

政府の意向や景気動向や金融機関の利益追求に
左右されない
貨幣システムが
動き始めました。
そして、
この歴史のような動向(第二次世界大戦前)が
最近の経済状況と酷似して
来ていると
ミアン氏は記しています。

この本は筆者が子供も金融リテラシーを
あげるために書かれた本ですが
大人の私でも理解できていなかったことが
満載なので
引用参考にさせていただきました。
ミアンサミ
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