選択肢のない生き方 心配事の9割は起こらない 枡野 俊明著

心配事の9割は起こらない心配事の9割は起こらない
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「将来何になりたい」

「どんな人物になりたい」と聞かれて

すんなり答えられる若い人がどれだけ

いるでしょう。

こんなにも自由でいろんな選択肢が

あるというのに。

もしかしたら、この「選択肢が多いこと」が

自分の心の置き所を見つけられない

原因なのかもしれないと

本書を読んで考えてみました。

著者紹介

枡野 俊明

1953年、神奈川県生まれ。

曹洞宗徳雄山建功寺住職。

有り余る情報が判断力を弱めている

この超高度情報社会の時代に

入って情報が幅広く、簡単に手に入るのは

便利ではあるが

反面、

すざましい量の情報の中でどれが今の

状況にふさわしいのかを選択するのが

困難で自信が持てなくなっている

のではないかと考えられます。

“したいこと“も“生き方“も見つからない

仕事を選ぶ場面においても

「ここは将来性がある」

「こちらは条件がいいな」

「面白さがあるかなあ」

「給料の面はどうかな」

といろんな情報を得ることは現在では

容易なことです。

そして、仕事を選ぶ視点として

「自分が何をしたいのか」

「どう生きていくのか」

ということを考えると思います。

しかし、どんなにたくさんの情報を

集めても

“したいこと“ も “生き方“も見つける

ことができないのです。

選択肢のない生き方

このように情報が多く、選択肢の多い

現在の方が生き方を見つけるのが

難しいのです。

かつての日本では、ほとんどが家業を

継ぐというかたちで仕事に就いていました。

農業などがそうです。

職人さんの世界でも親から子

子から孫にその技が受け継がれていました。

この選択肢がないことで

「心の置きどころ」は定まっていたし

その仕事に専念し、まっしぐらにその仕事に

打ち込むことが、人生を充実して

生きることにつながったと

著者は言っています。

それは仕事だけではなく

“生き方”ということについても

言えることのようです。

随処に主となれば、立処みな真なり

臨済宗の開祖である臨済義玄禅師の言葉。

どんなことがあっても

「いま」「ここ」でできることを

一生懸命にやっていてば

自分が主人公になって生きられると

いうものです。

ここで本書がこの言葉を用いるのは

心を定めるのは難しく、ゆえに

いろんな情報を得ることによって

自信をつけようとするが

ますます迷いか生じて心が定まらない。

もう、そんのときはいろんな情報から

選択するのではなく

自分の心の中で見つける。

自信がなくても確信がもてなくても

いいのです。

まず、「心の置きどころ」を定める。

そして「今できること」に集中する。

逆に今に集中できなければ

何を選んだとしても

人生の主人公にはなれないのです。

まとめます

いろんな選択肢を選べる

いろんな可能性があるとかえって

それがプレシャーになることもあるのだと

思った。

実は心を定めることにそれほど

意味はなく

それは、ただの方向性にすぎず

それよりも「今」に

どれだけ集中できるかの方が

長い将来を左右することだと

理解しなければならない。

自分を人生の主人公をするのは

どんなことでも「いま」「ここ」で

一生懸命にやるしかないのです。

心配事の9割は起こらない
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