【仏性】美しい心を見抜く 心配事の9割は起こらない 枡野 俊明著

心配事の9割は起こらない心配事の9割は起こらない
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「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という

諺があるように、その人物か憎ければ

その人の持っているもの着ているもの

全てが憎く感じてしまうということ。

実際には物には感情もなく

それまで憎いというのは

実体のない物に腹を立てている

ってことになります。

なぜ、このようなことが起こるので

しょうか?

本書をヒントに考えて行きます。

著者紹介

枡野 俊明

1953年、神奈川県生まれ。

曹洞宗徳雄山建功寺住職。

心にのしかかる心配事は人間関係が絡んだもの

私たちは家族があり、仕事をもち

地域社会に住み、友達とも付き合い

まさに、重層的な人間関係の中で

生きています。

時にそれがもつれあい

心を覆う不安や悩み、心配事へと

発展して行きます。

関係のもつれのきっかけは些細な事

「隣の奥さんはなんか私のことを避けている」

「いい人っぽいけど信用できないなあ」

ぐらいの想いが

一旦相手にマイナスイメージを持つと

負の感情が増幅していき

「隣の奥さんは私のことを敵視している」

「信用できないあいつは人間性も疑う」

と悪化していく。

始めは、

ちょっと挨拶が交わし合えなかったとか

約束の時間に遅れた程度の「些細なこと」

が憎しみまで進展していくのが

負の感情なのです。

色眼鏡をかけてしまう

この相手に対しての負の感情は

その時の相手の一面だけをみて

色眼鏡(先入観)で見てしまっている

事から始まっていることが多いのです。

本書では、これほどあてにならない

ものを根強く心に住まわせてしまって

いるのだと言っています。

例えば、人の評判で相手の情報では

気難しい人だと聞くと

言葉が少なく、神経質そうだと

先入観で“腫れ物を触る“

ような対応になってしまう。

実際は懐の広い優しい人であっても

相手をそのように見ることができず

それゆえに、

相手の不興を買ってしまします。

このような状態では

その相手の「真」の姿を見抜くことは

到底できません。

「一切衆生、悉く仏性有り」

「情報」だけで、

あるいは、相手の一面だけを見て

抱いた嫌な感情、否定的な思いをもって

全人間性を決めつけてしまったら

その人を見誤ることは必定です。

心配事の9割は起こらない 枡野 俊明著

あらゆるものには、仏性という美しい心が

備わっていると本書では書かれています。

私たちが相手を見るときはその一側面しか

見ていないに過ぎない。

禅語がいう誰にでも

仏性(優しさや思いやり、暖かさや包容力)

があるということを

信じて相手を垣間見ると

その部分を見逃すことはありません。

それがはっきり見えてくると

人付き合いで感じていた煩わしさや

面倒くささなどの

人間関係は原因だと思われた

不安や悩み、心配事も

9割は無くなってしまうことでしょう

まとめます

本書全体は「禅語」になぞられたもので

人の不安や悩みに寄り添う言葉が

多く載せられたいる。

人の美しい心に着目する著者は

僧侶の部分と園庭デザイナーの部分か

兼ね備わったまた違った

悟りに導く本となっています。

心配事の9割は起こらない
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