自然感染とワクチン接種どちらが再感染しにくい?『新型コロナワクチン本当の「真実」』宮坂昌之著

新型コロナワクチンの真実新型コロナワクチンの真実
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ワクチン接種を

躊躇してしまう人の中には

「元気だし、このままワクチン接種せずに

 自然にかかった方がより強い免疫が

 できるかもしれない」と

思っている人もあるのではないでしょうか?

自然に免疫がつくなら

少なからずも弊害があるワクチン接種を

受けたくないと思うのは

当たり前かもしれません。

では、自然に感染するのと

ワクチン接種するのとでは

どちらが再感染しにくいのでしょうか?

本書では

それについて著者の考えが

示されていますので紹介します。

自然感染よりもワクチン接種の方が再感染しにくい

季節性インフルエンザなどは

一度罹れば、

その年はかかりにくいのは経験上

知っている人は多いと思いますが

新型コロナウィルスも

一度感染したら

再感染が起こりにくいのでしょうか?

自然にできた抗体量にはばらつきが多い?

本書は2021年4月9日にオンラインで

発表された英国の医学雑誌『Lancet』の

論文を参考に

この問題について解説しています。

一度感染して抗体陽性になった

8278人のうち

再感染したのは155人。

一方、抗体陰性で未感染者

1万7382人のうち

感染したのは1704人。

このことから、

一度感染すると

再感染する確率は84%減り

また、有症状感染に限ると93%減少

していたということです。

この間、英国では約半数の感染が

アルファ変異株だったということです。

このことから

新型コロナウィルスに感染すると

アルファ変異株であっても、

再感染する率は8割以上減少し

自然に感染してもワクチン接種に近い

効果があるようです。

しかし、調査によると

初回感染でできている抗体量には

個人差があり

ワクチン接種ほど強い均一な

抗体生産ではなかったと

著者は記しています。

高齢者は再感染者約半数のデンマーク

それには別の『Lancet』誌の論文も参考に

説明しています。

デンマークでは2020年3〜12月末に

2回の大きな流行があり

52万5339人について

再感染の有無を調べると

約8割が再感染を免れました。

しかし、

65歳以上の人たちだけの調査だと

約半数が再感染を免れていたに

止まりました。

このことから

高齢者では若年者に比べて

再感染が起こりやすいことが示唆された

ことになります。

これに対して

ファイザー製やモデルナ製のmRNAワクチンは

高齢者にも

強い免疫反応を誘導し

効率的に感染予防できることが

わかっています。

ワクチン接種による獲得免疫の方が良質

著者は

限られた科学的エビデンスから判断すると

自然免疫で得られる免疫よりも

ワクチン接種によって得られた

免疫の方が遥かに良質であると

言っています。

少なくても高齢者の場合、

リスクを負って感染しても

また、約半数が再感染してしまうので

割りに合わないと言っています。

高齢になるとただでさえ

「免疫力」が劣るために

重症化のリスクも高いので

自然にかかり、免疫を獲得するのは

危険だと言っています。

そのため、高齢者のワクチン接種は

強く推奨されています。

若い人も一か八かで感染するのは非合理

たとえ若くても

重労働であったり、

不規則な食生活をしていると

「免疫力」が下がっている人もいます。

こうなれば、免疫力の低い高齢者と

条件は変わらなくなってきます。

著者は

命をかけて一か八かで感染して

獲得免疫を得るよりも

ワクチン接種で効率的で低リスクで

免疫を獲得する方が合理的であると

考えています。

確かに、条件によっては

若者だからといって免疫力が高いと

言い切れない人もいるなあと思い

高齢者と同じように

若者も考えなくてはならないと

思いました。

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