寿命を延ばす5つの抑制『LIFE SCIENCE』吉森保著

LIFE SCIENCELIFE SCIENCE
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最近では、病気を治すばかりか

「老化も治る」と銘打った書籍が

数多く出ています。

本書も「長寿や寿命」について

生命科学の面からわかりやすく

書かれたもので、その中の

寿命を延ばすには

どうしたら良いのかについて

紹介します。

寿命を延ばす5つの方法

どうしたら寿命が延びるかが

近年の研究で明らかになってきました。

専門家の間では「寿命延長経路」と

読んでいます。

本書には

五つに分けて取り上げられて

います。

①カロリー制限

これは、

体に飢餓を与えるということで

昨今のような、周りに美味しいものが

たくさん安価で食べられる状態で

“飢餓状態“になるのは

難しいのですが

だからこそ、このカロリー制限が

寿命を延ばすのに

役立つということなのです。

食事を全く取らないのは

飢え死にしてしまうので

本末転倒ですが

一食ずつの摂取カロリーを減らしたり、

食事を時々抜く「プチ断食」が

寿命を延ばすのに

効果的だと言われています。

これは、

人間ではまだ証明されていませんが

線虫、ハエ、マウス、猿などを

使った実験がたくさん行われて

寿命が延びることが

知られています。

しかし、プチ断食については

どういう方法がベストなのかは

まだよくわかっていません。

断食の期間はいろんな人が

書籍として出していますが

16時間であったり、

週に2〜3日は食事を一切しないという

ものまであります。

著者は、

一番実行可能であるのは

毎日、一食抜く、たとえば昼は食べない

ぐらいなのかもしれないと

言っています。

②インスリンシグナルの抑制

インスリンを

あまり働かせないようにすると

寿命が延びることも動物実験で

わかっています。

③TORシグナルの抑制

TORとはラパマイシン標的タンパク質と

呼ばれるタンパク質で

細胞の中にいて

細胞の増殖や代謝をコントロール

しています。

タンパク質の合成も促進します。

これは、ラパマイシンという

抗生物質が発見され、

その研究時のアンチエイジング作用もあると

わかったことから

これの働きを止めてしまうと

命に関わるのですが

抑制気味の方が寿命は延びると

言われるようになったようです。

④生殖細胞の除去

生殖と寿命は関係が深いようで

生き物の中には

子供を産むと死ぬ生き物も

少なくありません。

なので、生殖細胞を取り除いた

生き物は長生きするものが

多いのは動物実験でも明らかに

されています。

人間では実験はできないのですが

歴史的には

生殖細胞を除去された

中国や朝鮮の宮廷に仕えた宦官は

生殖器を後天的に除去した人ですが

彼らは、40代後半から50代前半で

亡くなる男性が多かった頃に

平均して70歳まで生きたと記録も

あるようです。

ただ、

ここで注意しなければならないのは

子供を作らなければ

長生きするというのではなく

あくまでも、

生殖細胞自体を除去しなければ

ならないようです。

しかし、なぜなのかは

まだ、わかっていません。

⑤ミトコンドリアの抑制

細胞のエネルギーを作ることができる

機能を備えていますが

これも抑制すると長寿化するとの

報告があるそうです。

まとめます

これらは長寿のための秘訣のようですが

何か、“抑制的“であることが

大切なようです。

省エネで低空飛行が良いと

著者は言っています。

これらについては他の研究者たちも

言っていて、

それなりの根拠を示していますが

本当のところ、理由については

わかっていません。

①〜⑤までも関連性はなく

一個一個独立した事象のようです。

なので

1つでも実行できるところがあれば

取り入れるのも良いのではないかと

思います。

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