心のこもった贈り物とは『GIVE &TAKE』アダム・グランド著

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結婚祝いに友達や恩師に頂いても

「あっこれが欲しかったの!」って

思うような物をもらえることって

あまりないのかなあって

思うことはありませんか?

本書では、

結婚祝いや出産祝いを送る時の

よくあるジレンマについて

書かれていて

成る程!と納得してしまったので

紹介します。

結婚祝いの品はハズレが多いのはなぜか

本書を読んで思い出したのですが

結婚した当時、

結婚のお祝いの品で

フリルがふんだんに付いた白いエプロンを

もらった時、

「私ってこんなイメージに思われてたんだ」

と料理をほとんどしない私は

思ったり、

オルゴール付きの小箱をもらった時

「これは何に使うの?」と

考えて苦笑したりしたり…

「ハズレ」なんて言いにくいけど

自分が欲しいものとはあまりにも

かけ離れてるのには

嬉しいけど笑ってしまいました。

なぜ、独自のものを送りたかるのか

アメリカでは受け取り側は

ウィッシュリスト(欲しい物リスト)に

欲しい品を登録しているそうです。

(贈り物が重ならないようにする

 合理的なシステム)

ある晩、著者の妻は友人への

結婚祝いを探していました。

彼女は

「欲しいものリスト」にはない、

何か心のこもった贈り物にしようと

考えました。

著者は「えっどうして?」と思いました。

それは、

数年前、私たちが結婚祝いをもらった時、

周りの人がリストから選んだ品ではなく

独自に選んだ贈り物をしてくると

妻は大抵ガッカリしていたからです。

妻には欲しい物があり、

それ以上に

気に入る品を送ってくれる人は

いなかったようです。

では、自分が受け取る側なら

リストにある品を贈って欲しいのに

自分が贈る側になればどうして

独自の贈り物をしたがるのでしょう。

リスト通り送られることの方が嬉しい

この疑問を解くために

ハーバード大学のフランチェスタ・ジーノと

スタンフォード大学のフランク・フルンは

贈る側と受け取る側が

それぞれ、「欲しい物リスト」に

載せた贈り物と独自の贈り物に

どのような反応を示すかを

調べた実験は両教授は

九十人の被験者を雇って

オンラインストアAmazonから

贈り物を送るか、もしくは

受けとるかしてもらいました。

受けとる側は

二十四時間以内に、

二〇〜三〇ドルの価格の商品を十個選び

「欲しい物リスト」を作成し

贈る側はリストの品を贈る人と

独自の品を贈る人に任意で

分けるようにしました。

贈る側は、受けとる側が

独自の贈り物の方が心がこもっていて

よいと思うだろうと考えていました。

しかし、実際は受けとる側は

独自の贈り物より

「欲しいリスト」の贈り物を

もらった方がはるかに嬉しいと

思ったのでした。

贈る側は独自の贈り物の方が

いいと考えたのに対して、

受けとる側は「ほしい物リスト」に

ある贈り物の方を好んだという結果が

出たのです。

他者の視点から見るのは難しい

調査では、

他人の視点から見るといっても

たいていの人は自分のものの

考え方から離れることがなく

「この場合、『私』ならどう感じるだろうか」

という自答をする傾向がある

ことがわかっています。

そうやって贈り物をすれば、

自分が選んだ品を

自分が受けとった時の喜びを

イメージしてしまうのです。

当然ですが

これは受けとる側が経験するのと

同じ喜びではないのです。

受けとり側は好みが違っているから…

贈る側の自分が気に入った

キャンドルスタンドを

友人も欲しいと思っていたら

リストに載せているはずなのです。

このことからも

人の真の意味で助けるというのは

自分のものの見方から

外に出なければならないと

いうことです。

「この場合、『受けとる側』は

 どう感じるだろうか?」

そうなのです。

「自分だったら」ではなく

「相手だったら」と考えなくては

ならないということです。

まとめます

「自分だったら」

こんなことをしてほしい

こんなことをして欲しくないと

考えることは

相手のことを考えているようで、

実は自分のことばっかり考えている

ようなものだということなのです。

心がこもっているような

贈り物をしたという

自分の自己満足が相手に贈り物をする

“真の目的“になってしまっているのが

相手に伝わってしまい

ガッカリさせてしまうのかも

知れません。

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