【幸福度】フォーカシング・イリュージョン『Think clearly』ロルフ・ドベリ著

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「ああ〜もっと早く投資に

 興味を持っていれば今よりもっと

稼げていたかもしれない。」

「ああ〜ビールが冷えていない!

 どうしてなんだ!」

いろんな後悔、失望があるのですが

それは本当に

後悔すべきことなのでしょうか?

失望すべきことなのでしょうか?

それらのために

人生の満足度や幸福感が

下がるのでしょうか?

本書ではそれは

「フォーカシング・イリュージョン」で

あって

本当は人生の幸福度を左右するもの

ではないと言っています。

では、

「フォーカシング・イリュージョン」とは

一体なんなのでしょうか?

フォーカシング・イリュージョン

ノーベル経済学賞を受賞した

心理学者のダニエル・カーネマンは

フォーカシング・イリュージョンについて

「特定のことについて集中して考える

 あいだはそれが

 人生の重要な要素のように

 思えても、

 実際にはあなたが思うほど

 重要なことでもなんでもない」

 という

 錯覚を表す言葉だと。

『thinks clearly』ロルフ・ドベリ著

言い換えれば、

人生において「特定の要素」だけを

取り上げて、

そこに意識を集中させると

その要素があたかも人生の全てと

思い込んでしまうような

ことを言っています。

「気候」はほんの一部の要素にすぎない

著者が例に挙げているのは

住んでいるところの「気候」について、

以前、住んでいたところは

日光がさんさんと降り注ぐ

マイアミビーチで

今住んでいるスイスは

雪解けやむかるみや

フロントガラスの凍結と縁が切れない

生活であるとすれば

生活満足度は

“マイアミ・ビーチ“の方が高いように

思われますが

それは「気候」という要素で

見ただけにすぎず

天気などはその日全体のほんの一部に

すぎない」とわかると

それから、

一週間、一ヶ月、一年、一生と

もっと長い目で見てみると

「天候」など人生の満足度において

取るに足らないことに

思えてくる。

自分の人生の満足度が他よりも

低いと感じたとき

今の状況が前よりも悪いと感じた時

それは、特定の要素だけに

意識を集中していないか

確認した方がいいということです。

フォーカシング・イリュージョンのいろいろ

例えば、パリに旅行に行った時

エッフェル塔が窓から見える

部屋を予約したにもかかわらず

用意されていなければ

「これでパリ旅行は台無しだ!」と

嗚咽する人もいれば

そんな人を呆れた顔で見ている人も

いるとした場合、

この「旅行が台無しだ!」と

叫んでいる人は

「ファーカシング・イリュージョン」に

陥った人と言えます。

「ファーカス・イリュージョン」は

アリのようなことを象のように

大きくしてしまうのです。

あなたが億万長者ならどうでしょうか

その影響を特に受けやすいのは

なんと言っても「お金」だと

著者は言っています。

もし億万長者だったら

どのぐらい幸福度が上がるのでしょうか?

さぞかし、幸福度は高くなるように

思われますが

それがそうでもないようです。

世界一のお金持ちの投資家の

ウォーレン・バフェットさんと

一般的な市民とはかけ離れた

生活をしているのでしょうか?

彼の好きな飲み物はコカコーラで

学生が食べているものよりも

高級で健康的なものを

食べているわけでもないそうです。

普通の机と普通の‘椅子で仕事をして

彼のオフィスは1962年からずっと

同じ場所、

ネブラスカ州オマハの

どこにでもあるような

オフィスビルです。

このように生活をこと細かにみると

私たちの生活とそう変わらないのです。

違いと言えば

プライベートジェットで移動する

ことではあっても

それは人生におけるほんの数%の部分で

意識に常にのぼってくるような

ことではないのです。

そうならないためにどうしたら良いか?

言うは易く行うは難しと言いますが

どうすれば特定の要素にだけ

集中しなくなるのか?

「広角レンズ」を通して人生を眺める

やはり、人間はときに

もし、他の仕事を選んでいたら、

別の場所に住んでいたら、

ヘアスタイルが違っていたらなど

「自分の人生は

 どのぐらい良くなっていただろう」と

思ってしまうことはないでしょうか?

このようなことも

「フォーカシング・イリュージョン」

であると著者は言っています。

確かに少しは違っていたかも

しれませんが

何かの要素が一つ変わったとしても

その結果の違いは

思っているよりずっと少ないようです。

確かにそれは実感できるところは

あります。

自分の人生をできるだけ

距離を置いてみてほしいと

著者は提案しています。

重要に思えることが

全体的に大きく見れば

ほとんど影響していない

些細なことであるということが

わかるということです。

良い人生を手に入れたければ

「広角レンズ」を通してその全体を

眺めてみることが大切であると

著者は言っています。

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