抗酸化物質は老化に効くのか?『真面目な人は長生きする』岡田尊司著

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“寿命“を伸ばすにはどうすれば

良いかを探ることによって

客観的に人生の幸福とは何かを

書いた本書では

老化をうたったサプリメントなどは

本当に長寿に作用するのかと

という視点で著者の考えが

伺える箇所があったので紹介します。

抗酸化物質は老化に効くのか

老化の仕組みが解明され

老化が“活性酵素“によるダメージの

蓄積であるということは

よく聴こえてくるでしょう。

“活性酵素“とは

呼吸に伴って生み出された不安定な

分子で、その多くは

「ミトコンドリア」という

細胞内の器官で生み出されたもので

ミトコンドリアでは

ブドウ糖と酵素から

水と二酸化炭素を生成すると

共に、エネルギーが生み出されるが

それが“細胞呼吸“と呼ばれるもので

その副産物が“活性酵素“なのです。

細胞やDNAにダメージを与える活性酵素

この活性酵素は非常に不安定で

周囲の分子と激しく反応を起こすため

細胞やDNAを傷つけ

そのダメージが蓄積することが

老化につながることは

想像できます。

なので、老化を遅らせるためには

それに反発しダメージを防ぐ

“抗酸化物質“をとることが

寿命を伸ばすために効果が

ありそうです。

抗酸化物質のビタミンCとE

抗酸化物質の代表が

ビタミンCであり、ビタミンEで

両方のビタミンを豊富にとることが

盛んに推奨され、その効果を

信じてとり続けている人が

大勢います。

寿命が縮んでしまったという研究結果

これらのビタミンが有効だとしていたのは

ゾウリムシや線虫などの哺乳類以外の

ものでの研究であり

最近の研究結果では

ハタネズミに両ビタミンを補充した

食餌を取られ続けると

寿命が三分のニから半分まで

縮んでしまったという結果が

本書では紹介されています。

これまで、抗酸化物質のある

サプリメントを摂取することで

死亡率が下がり寿命が延びることを

証明した臨床研究は

ひとつも存在しないのが現状だと

いうこのです。

むしろ、

栄養が足りている状態で

ビタミンやミネラルを過剰摂取することは

健康に有用な可能性があるとも

しています。

それ以外にも

多くに食品や栄養素、酵素で

延命効果があると報告されている

ものも

哺乳類以外の研究結果が多く

元々寿命が短い生物でなおかつ

哺乳類でもない生き物での結果に

過ぎないのです。

カテキン・ウコンは有効な結果がある

ハツカネズミで寿命の効果が

報告されているものは

カテキン・メラトニン・SKQI・

クルクミン(ウコンに含まれる)

ロイヤルゼリーなどごくわずかで

有効が認められているのだと

本書では書かれています。

長年愛飲されてきたものに

効果が‘認められるということは

先人の知恵の方が安全性においても

科学的根拠に基づくものより

当てになるということでしょう。

過剰摂取はさらに良くない

身近な食品に多く含まれる

ビタミンCやミネラルも

長期に過剰に摂取すると寿命を

縮めてしまう危険があり

カルシウム剤なども

せっせと飲み続けると

結石ができたり、

大動脈や心臓の血管にカルシウムが

沈着し、

動脈硬化がひどくなり梗塞を

引き起こしたりするという。

鉄分でさえ、取りすぎると

肝臓に鉄分が沈着し、肝障害を

起こしてしまう。

何事も程々が大事で

薬で取りすぎると逆効果も

甚だしいということに

なりかねません。

まとめます

寿命が延びるという謳い文句で

サプリメントなどを多用すると

逆に寿命を縮めることが

良くわかった。

そのどれもが確固とした根拠が

あるわけではないということも

あり、

何か積極的に動いているという

“安心感“みたいなものだけなのかも

しれないということが

わかりました。

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