③恋愛における勝負の二大原則『凡人として生きるということ』押井守著

凡人として生きるということ凡人として生きるということ
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恋愛を勝敗論で語るのは

違うんのではないですか?と言いたい

ところですが

恋愛は「OK」か「ごめんなさい」の

二択しかないので

残酷ではありますが

“結果が全て“ということにおいては

まさに「勝負」と言えるでしょう。

好きな人に告白しない若者たち

例えば、仕事なら大成功から大失敗まで

さまざまな段階があるが

恋愛はYESかNOの二択しかないので

この“絶対評価“が怖気付いてしまう

原因となるのかもしれません。

フラれて死ぬわけではないのですが

いろんなことの“失敗“を恐れる若者が

多くなっていると著者は記しています。

傷つくのを恐れる男たち

というのも、著者のスタジオ(職場)の

女性たちは同世代の男性に対して

苦手意識がある人が結構いることが

わかったからです。

なぜ苦手かと言うと、今の若い男性は

自分から「付き合ってほしい」と

絶対告白しないで女性からの告白を

待っているからだと、

その姿勢が嫌だという女性が多いと

いうことを指摘しています。

男の側からすれば要するに

“傷つきたくない“のです。

そんな痛い目に遭うぐらいなら

恋人なんていらない!という思考です。

しかし、「オレは仕事に生きる」と

いうのも単にいじけているようだし

本当はそうではないのです。

社会からの相対評価も

恋愛の相手からの絶対評価も

両方揃って初めて満足するというのが

本音でしょう。

恋愛における勝負の二大原則

恋愛においての勝負で大切なことを

著者は2つ挙げています。

勝ち続けることを狙ってはいけない

簡単に言えばアタックし続けること。

これはダメなのにひとりで執着すると

いうのではなく要は

“数をこなせ“ということです。

これは一見、軽薄そうに思うかも

しれませんが

仕事などと違って“努力“で何とか

できるものではないと指摘しています。

あなたのことは恋人として見られないと

言い放った相手が

何のことのない、どう考えても

世間から見たら自分より劣っていると

思うような相手とくっついたり

不条理が罷り通るのが“恋愛”なのです。

返って、努力が執拗なアタックとなり

「しつこい!」と逆効果になりかねず

あるいは努力と無縁なダメ男と

くっついてしまうこともあるのです。

顔が良いことも一対一の付き合いでは

好みがあるので必ずうまくいくとは

限らないし

仕事のように経験と成功率は

比例しない

「恋愛はいつでも誰でもが初心者」

と言われる通り、

毎回、違うのでツラの皮が厚くなる

ことぐらいしか成長が見られない

もので

ほぼ本能に根ざしているので

“数を増やす“しかないのです。

惚れた理由がはっきりしない

交際が多いのはそのせいなのかも

しれません。

そもそも「今回は勝ちに行きます」と

いうことができないものなので

勝ち続けることはそもそも無理だと

承知して「ダメなら次!」と

うっていける人が勝利するのが

「恋愛」なのでしょう。

勝負を諦めてはいけない

何の勝負も諦めたらそこで終わりなのは

どの勝負でも一緒でしょう。

恋愛においても

元々こんなに不条理なのが

恋愛という事を理解していれば

何回失敗してもそれが当たり前!

しかし、だからといって

世間的な評価とこのことは関係ない

振られた原因なんて

相手も自分もわからなくてもいい、

反省もしなくていい、

ただ、もうこれで恋なんてすまいと

諦めて

手数を出さず降りて

ひたすら降って来るかもしれない

恋愛をじっと待つばかりでは

成功率を下げる愚かな行為だとしか

言いようがないと著者は

記しています。

恋愛も何連敗、何十連敗しても何度負けても

勝負を続ける限り、

いつかきっと一勝できる日は

やってくるということなのです。

まとめます

人間というものは

自己実現の方法として

常に他者からに評価を得たがる

存在である。

だから、社会性の中での評価(仕事)

当事者間での評価(恋愛)という

二つの基準があり

どちらも得ないと満足できないもの

であると著者は指摘しています。

「仕事に生きる!」と言ってみても

やはりそれは失敗を恐れた

強がりのようです。

手数を出して、それでダメでも

諦めない者が

恋愛の勝者になれるのです。

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