③どんな仕事なら稼げるか?『2億円と専業主婦』橘玲著

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最近では職業も多様化し

昔で言う公務員や大企業のサラリーマンが

良いとか

いえいえ、

手に職や資格を持った専門職が良いとか

はたまた、クリエイティブな仕事?

でないと

誰でもできる仕事は

AIがとって変わるから

これからはダメだなど…

何が良いのかわからないようで

それら生きていく糧を

今から見つけようとする

若者たちにどう指導して良いか

わからないと言うのが

昨今の現実なのでしょうか。

本書では職業の種類やその違いに

ついて書かれた面白い部分があったので

紹介したと思います。

働いてお金を稼ぐことのルール

本書では3つのルールを紹介してします。

1、収入は多ければ多いほどいい。

2、同じ収入なら安定していた方がいい

3、同じ収入なら(あるいは収入が少なくても)

  自己実現できる仕事がいい。

この“自己実現“と言うのは

「好きな仕事をして、みんなから評価されたり

 感謝されたりする」ことのようです。

仕事の種類は3つ

著者に分けられる仕事は大きく3つ。

①クリエイター

これらの仕事ですぐに思いつくのは

歌手・俳優・芸術家・作家、あるいは

漫画家・アニメーターなど。

ビジネスの分野だとアップルのジョブズの

ようなベンチャ企業家が

「最も成功したクリエーター」などと

見なされるでしょう。

②スペシャリスト

これらは“専門家“のことで

医者や弁護士がその代表ですが

それ以外でも

車のエンジンの設計などもそうで

外国人との会話の中で

「お仕事はなんですか?」と聞かれた時

「トヨタです」といきなり会社名を

出すと驚かれる場合があるそうです。

ここ場合は先に

「車の組み立てをしています。」や

「車の設計をしています」などを

言う方が通例で

自分の専門を先に伝えないと

話が続かないこともあるようです。

③マックジョブ(バックオフィス)

これはマクドナルドのアルバイトの

ような時間給の仕事です。

バックオフィスは事務系の仕事の

ことで日本では「非正規社員」に

任されつつあります。

非正規の仕事は時間給で

賃金が計算され

年功資金

(年齢が上がると自動的に給料も上がる)

ではなく同一労働同一賃金

(年齢が違っても同じ仕事をしていれば

給料も同じ)

で定年までの終身雇用ではなく

契約期間が決まっています。

フルタイムで働いても

仕事の仕組みはマックジョイと同じ

なのです。

クリエイターとスペシャリストの違い

著者は両者の違いを“拡張性“があるか

どうかで分けています。

例えば、

ハリウッド映画俳優の収入ランキング

を見ると

数十億の年収という人もいます。

それに比べて、

劇団の役者の出演者の収入は

劇場の大きさ、公演回数、観客が

支払える料金などによって

決まっています。

こうした要素には上限があり

それが役者の仕事が富の限界になって

います。

それは“拡張性“がないという

ことなのです。

映画はヒットすれば世界中の映画館で

上演され、DVDで販売・レンタルされ

テレビで放映されたりもします。

映画スターはそのたびに

利益が分配されるので

その仕事に富の限界がありません。

これを“拡張性“のある仕事と著者は

言っています。

スペシャリストとマックジョブの違い

これらはどちらも“拡張性のない“仕事

ですが

これら2つの違いは

責任の所在です。

外科医が手術に失敗して患者が

死亡すれば厳しく批判されたり

訴えられたりします。

弁護士なら裁判に負ければ依頼者は

納得せず、もしかすると

懲戒請求されることもあるかも

しれません。

スペシャリストの仕事は

高い収入と大きな責任がセットに

なっています。

それに比べてマックジョブの仕事は

詳細なマニュアルが決められていて

手順通りに仕事をすれば

例え、事故が起こっても従業員に

責任を負わすことはありません。

バックオフィスでも求めらるのは

求められた作業を正確に行うことで

創造性や独創性は必要とされず

個人が勝手な判断をすることは

許されません。

その代わり、マニュアルどおり

できれは、不都合が起きても責任は

取らされません。

儲かる仕事とは?

上記をまとめると

1、マックジョブはマニュアルされた

  拡張不可能な仕事で達成感はないが

  責任もない。

2、スペシャリストは、拡張性不可能な

  仕事に従事する者たちで

  大きな責任をいくことで高収入を得る。

3、クリエイターは拡張可能な仕事に

  挑戦する人たちで

  一度当たれば信じられないような

  富を得ることができる。

  しかし、ほとんどは名前も知れ渡らず

  消えていく。

これから見ると“拡張性“のある仕事が

莫大な富を得ることができそうです。

となるとクリエイティブな

仕事が良さそうですがこれらが叶うのは

ほんのひと握りなのです。

ではスペシャリストではどうでしょう?

確かに高収入で安定しているようですが

重い責任と強いプレッシャーに

耐えなくてはなりせん。

そしてマックジョブは大金を稼げない

けれどもマニュアル通りやっていれば

責任もなくすぐ辞められるので

面倒な人間関係で悩むことも

ありません。

生活と切り離せる仕事なのか?

このあたりも収入に関係してくる

と著者は言っています。

「労働とみなす」=マックジョブ

これらの人は

“生計を立てるため“としての必要悪と

しての労働なので

働くのは、家庭との団欒とか趣味など

仕事以外の時間を楽しむための

ものです。

「キャリアとみなす」=スペシャリスト

これらは仕事を通じて

自分を成長させたいと考えて

いる人たちです。

仕事と人生を一体化まではいきませんが

より多くの収入や社会的な評判を

得たいと野心をもち多くの

エネルギーとキャリアアップに

力が注げる人などがこのタイプです。

「天職とみなす」=クリエイティブ

これらのタイプは仕事の充実感や

社会的意義を見出し

金銭的な見返りや出世のためでは

なく、楽しいから働いている人の

ことを言います。

仕事と人生を切り離すことができず

生涯現役死ぬまで働くのが

当たり前の考えとなります。

これは「自己実現」と呼ばれるもので

人はこの欲求を満たすことを

望む人が多いです。

AIに奪われる仕事

将来のことを考えると

AIの急激な進歩を無視することは

できません。

これらの多くは

マックジョブ・バックオフィスのような

仕事を奪うと言われています。

自己実現できない仕事では稼げなくなる

これらのことを踏まえると

スペシャリストやクリエイティブな

職種がこれからは稼げるということ

になります。

しかし、

それらは不安定であったり

重い責任を

負わなければならなかったりと

楽してというわけにはいかない

ようです。

しかも人生と切り離せない労働の

方が高収入を得られるということです。

そして、ただ生活と切り離せない

だけでなく

その、仕事をすることによって

「自己実現」されるかどかで

これから稼げるのか稼げないのかが

決まって来る時代がやってきます。

2億円と専業主婦
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