【感想】病院から施設へ 老人ホームの素敵な話 小島すがも著 

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2025年には、第一次ベビーブーム(1947年〜1949年)

に生まれた人約250万人が

後期高齢者(75歳以上)となり、

その割合は28.4%になります。

介護施設で働く看護師として

この2025年問題を考える時

その財源とともに

高齢者の集う施設の人々にどのように

看護していくべきなのか?

この著者は人生の学ぶべき大切なこと

がそこにはあると19の感動ドラマとして

この本で語られています。

本書を参考の今後の高齢者施設での

看護の在り方を考えてみたい。

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本当に必要な介護ってなんだろう

いろんな人生を生きてきた施設の利用者

の人たちなので、なかなか一筋縄には

いかない人もいらっしゃいます。

気に入った介護士や看護師にだけ

身体を触らせるという。

その利用者に手作りの組み紐人形を

送られるとその利用者の“犬“になったと

揶揄されるほど。

著者は本書で“名誉“なことと言っているが

“犬“と揶揄される原因についても

語られています。

「なんでも(利用者)の言いなりになる」

というイメージで受け止めるスタッフが

いるということ。

確かに

「なんでもしてあげるのが看護ではない」

ということは

看護学校で耳にタコができるほど指導される。

しかし、それは病院から退院して自宅へ

帰る人が大半だった時は

「自分のことは自分でやってもらう」のが

当然だったし

患者さん自身も自分でやらなければ…

と頑張ることができた。

“ 自宅へ戻る“という目標を失った

この施設の利用者に方にそれを当てはめて

“犬“と揶揄されることに

疑問を投げかけています。

これも、少子高齢化を見込んだ

介護施設での看護のあり方を

考える時に必要な事例なのでしょう。

娘が先に逝ってしまうこともある

施設に入ってくる人の経緯には

いろいろあり

ここでは、長年介護していた娘さんが

末期がんを患い、その母親が入所してきた

ケースが語られています。

ここでは、拘縮がひどくなった母親が

施設でリハビリを受け今まで浴衣を着るのが

やっとだった母親が

ピンクの可愛いニット帽に

グレーのポンジョを着て娘のお見舞いに

行き、娘さんを安心させたという

話が語られています。

鼻に酸素チューブをつけた娘は

「私の方が先に行くことになるなんてこと

考えてませんでした。

母を残していくのが心配だったけれど

こんな可愛いコートを着た

母を見て安心しました」と語られています。

本書では母親の方が一足先に

亡くなられましたが、実際は

利用者の方より若い介護者の方が

突然、亡くなられたるりするケースも

多く、また幸いなのが

そのことを知らずに

施設せすごされている方もおられます。

亡くなられずとも、病気や金銭面でも

家族が介護できないケースは多く見られます。

父が死んでも連絡しないでほしい

一般的には、考えられないようなこと

ですが実際にはこのようなことは

あります。

施設(自宅でも)で亡くなられた場合、

死亡前24時間以内に医師の診察、診断を

受けていない場合は変死扱いになり

施設に警察がやってきます。

そんな時、警察が身元保証人に連絡を

とるのですが連絡が取れない。

「娘さんは死んでも連絡しまいでほしい」

と言われている旨を話しても

納得いかない様子。

「そんなこと言う人いるの?」と

不思議がる警察。

警察が直接、娘に連絡をとり激昂され

「あんな人がいるんですね」と

初めてわかった様子が語られています。

介護施設のスタッフも初めは

この警察官のような反応ですがだんだん

このことも不思議に思わなくなってきます。

とにかく、家族構成も人の数だけあり

複雑なののが多いです。

中には、血縁ではなく「ただ、お世話になった」

からと言う理由で身元保証人になる人も

いるのです。

利用者自身以上に無視できない

多様な“家族“を認めていかなければ

やっていけない状況なのです。

まとめます

病院から自宅への時代ではない

介護者だから元気で長生きという

訳ではない。

いろんな“家族“を認知しなければ

ならない。

これらに加えて、普段施設で看護していて

思うことは

いくら元気そうな利用者さんはもしかしたら

明日には、もうこの世をさられるかもしれない

ということ。

看護者も生涯を施設で過ごす利用者に

悔いの残らない看護を瞬間瞬間で

行っていかなければならないと

日々感じています。

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