なぜ罰は効果がないのか『マンガ心理学入門』ナイジェル・C・ベンソン著

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何かを教えるとき

それができないと罰を与えるという

方法をとると

できた時に

「ご褒美をあげる」方が

うまくいくのはなぜなのでしょうか。

本書で絵はこのような

心理学の面からその理由が

書いてあるので紹介します。

なぜ、罰は効果が少ないのか

一般的に罰は褒美より効果が少ないようですが

それはなぜなのでしょうか?

反応が学習できない

罰を与えると、

反応を学習する速度も量も落ちると

著者は言っています。

それよりも

褒美の組み合わせ(正の強化)と

褒美の取り消しを用いた方が

より効果的であるというのです。

正の強化とは、

空腹のネズミにえさを与えるように

何か心地良い状態にすることで

行動の増加を図るということですが

これについては

人は

それぞれ必要とするものが

違うので「有効」か「無効」かは

ここの人で試してみなければ

ならないようです。

行為をやめるのではなく罰を避ける

これはよくあることのようですが

罰せされることによって人は

望ましいない行動を止めるより、

罰せられることを避けようと

してしまうそうです。

これでは

自分のしたことの善悪が自分自身では

わからなくなってしまいます。

ネズミが電気ショックのようなことを

された後、

それを避けるための行動

(例えば見つからないようにする)

をするようになるだけで

行動が恒常的に

改まることがないと言えます。

罰と罰を与える者を結びつける

罰せられることによって

人は罰と行動を結びつけるのではなく

罰と罰を与える者を結びつけて

考えることがあると

著者は指摘しています。

人や世の中を恨むようになっては

行動が変わらないだけではなく

より強固に拒否するようになります。

何をすべきかは訓練されない

罰せられることによって人は

何をすべきでないか訓練されるが

何をすべきが訓練できないとしている。

これでは行動が変わることはないと

言えるでしょう。

例えば、

「彫刻に触れないでください」と

してあれば

「じゃあ何に触れればいいんだ?」と

いうことになるということです。

オペラント条件づけ

この考え方は

バルラス・フレデリック・スキナーの

オペラント条件づけというもので

『科学と人間の行動』という本で

反射の古典的条件づけを研究した

バブロフと対照的に

スキナーは主に、

非反射的な自発的行動を研究しました。

スキナーは褒美は何かをするたびに

毎回あげるのではなく

何回かに一回の方が効果があることや

褒美や罰を与える最適速度は

約0.5秒(即座)に与えるのが

効果的だとしています。

上記のような罰が効果がないというのは

上記以外にこのような理由もあると

しています。

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