世界は一体誰のためにあるのか『世界がもし100人の村だったら』

世界がもし100人の村だったら世界がもし100人の村だったら
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世界の人口を“100人の村“に

縮めて、

いろんな世界の様子を数字で

見てみていくのですが

どんな言葉で語られるより

いかに世界が残酷なことになっているか

痛感させられる書籍です。

世界を100人の村に縮めてみた

高齢者人口が増大した日本

30人が子どもで

70人が大人です。

そのうち7人がお年寄りです。

『世界がもし100人の村だったら』より

2020年の総務省の調べでは

日本の総人口に占める65歳以上の

割合は28・7%であることから

考えると

世界に比べて、日本の高齢者の割合は

非常に多いと言うことになります。

世界で行われている宗教

33人がキリスト教

19人がイスラム教

13人がヒンドゥー教

6人が仏教を信じています。

5人は木や石など、すべての

自然に霊魂があると信じています。

24人は、ほかのさまざまな宗教を

信じているか

あるいはなにも信じていません。

『世界がもし100人の村だったら』より

日本は圧倒的に

仏教徒もしくは神道系が多く、

キリスト教系は少ないようですが

世界から見れば

キリスト教系が多いようです。

そして、木や石などの自然のものに

霊魂があると信じている人や

なにも信じていない人が

日本に信者が多い仏教徒よりも

多いのです。

こうやって世界と比べると

日本のほぼ全てと思われることも

些細な数でしかないということが

わかります。

人口の多さが母国語を多さ

17人は中国語をしゃべり

9人は英語を

8人はヒンディー語とウルドゥー語を

6人はスペイン語を

6人はロシア語を

4人はアラビア語をしゃべります

あとは

ベンガル語、ポルトガル語

インドネシア語、日本語

ドイツ語、フランス語などをしゃべります。

『世界がもし100人の村なら』より

日本語よりもウルドゥー語を

話す人口の方が多いなんて…

「ウルドゥー語」ってなんなのか?

調べてみると

パキスタンやインドで話せれている

言葉のようです。

なるほど…

世界には自分が聞いたこともない

言葉を話す人口が多いのだと

言うことがわかります。

世界の富は一握りに集まる

すべての富のうち

6人が59%をもっていて

みんなアメリカ合衆国の人です。

74人が39%を

20人が、たったの2%を

分けあっています。

『世界がもし100人の村だったら』より

6人が59%過半数の財産を所有している

という事実は衝撃では

ありますが確かにそう納得できる

ところはあります。

富を得る人はまた富を増やし

貧しい人は奪われるだけ奪われる。

この数字を見れば

それが如実に理解できます。

エネルギーも少なくを多くで分けている

すべてのエネルギーのうち

20人が80%を使い

80人が20%を分けあっています。

『世界がもし100人の村だったら』より

これも“富“と同じで

少ない人口で多くのものを

分け合い

多い人口で少ないものを

分け合う構図なのです。

一体、誰のための世の中なのでしょう。

14人は文字が読めない

村人のうち

1人が大学の教育を受け

2人がコンピューターを

もっています。

けれど、

14人は文字が読めません。

『世界がもし100人の村だったら』より

ここで問題とすべきことは

少ない高等教育率ではなく

文字すら読めない

読む必要がない人が14人もいると

いうことでしょう。

文字が読めないということは

それだけ、読める人に

読めない人が利益を搾取されやすいと

いうことと

文字が読めなくても生活できる

最低水準の生活を強いられている人が

多いということでしょう。

冷蔵庫がそんなに贅沢なのか

もし冷蔵庫に食料があり

着る服があり、頭の上には

屋根があり、

寝る場所があるなら…

あなたはこの世界の75%の人々より

裕福です。

『世界がもし100人の村だったら』より

上記の条件を満たせる人が

世界では35%しかいないという

ことになります。

冷蔵庫があって雨風をしのげて

寝る場所があるということが

そんなに難しいことなのかと

思ってしまうところが

なにも世界の状況がわかっていない

証拠だと世の中の人に

知らしめることが本書の

目的なのでしょう。

まとめます

これらの内容は誰が言い始めたのが

定かでない

ネットに漂いながら言い伝えられた

言葉の数々でこれを世界の様々な国で

引用され

CMに起用されたり、ネットで都市伝説の

ように広がっていったのです。

世界の状況をわかりやすい数字に

置き換えて表現されることに

よって問題点が浮き彫りになっています。

自分の位置でしかみていないと

世界の中での自分が

見えてこないのですが

本書を読めば明日から

自分がこの世界ではどのような

存在なのか知ることができるし

どのように生きてゆけばいいかの

ヒントになるかもしれません。

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