話し上手は聞き上手『人を動かす』D・カーネギー著

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話し上手というのは

ほどんど話していない人だと

「えっそうなの?」というようなことを

本書では紹介しています。

まずは、聞き上手となり

相手に話させることが

相手に“話し上手“だという印象を

与えることになるのです。

最初は確かに聞かれる側だった

著者は自身の旅行体験記を聞かせて

欲しいとある女性に言われます。

話そうかと思っていると彼女が

最近、夫とアフリカへ旅行に行ったと

著者に話しました。

彼女にしてみれば、少し著者が

話しやすくなるように“誘水“的に

言ったのだと思いますが

著者はつかさず、

「アフリカ!」と大きな声で言い返したのです。

すると彼女は

たっぷり四十五分間、

自身のアフリカへの

旅行体験記を語ったのです。

そして、二度と著者に

旅行体験記を聞かせて欲しいとは

言わなかったそうです。

最初は彼女の方が「聞き手」だった

はずなのに…

著者はその時、

彼女が望んでいたのは

自分の話に耳を傾け、

自我を満足させてくれる

熱心な聞き手だったのです。

一言も話さないのに“話し上手“?

著者が有名な植物学者に会った時の

話を例にあげています。

そのパーティーには他にも客がいたにも

関わらず、

その植物学者の話に魅了されて

非礼も顧みず

他の客を無視して、何時間もその

植物学者と話したのです。

夜もふけてしまったので

パーティーはおひらきになったのですが

植物学者はそのパーティーの主催者に

著者のことを

“世にも珍しい話上手“だといったのです。

著者はそれを聞いて驚きます。

なぜなら、著者は

ほとんど話していなかったからです。

ただ、心から面白いと思って

聞いていただけなのです。

ジャック・ウッドファードの言葉を引用し

「どんな褒め言葉にも

 惑わされない人間でも

 自分の話に心を奪われた聞き手には

 惑わされる。」

とこのことを説明しています。

話の合間に

「あなたとお供して野原を歩きまわってみたい」

「もう一度お会いしたいです」

など心から思ったことを口にしただけで

著者は単に良い聞き手として

相手が話す張り合いを感じさせたことで

著者を“話し上手“と

思われたのです。

商談の秘訣は良い聞き手になること

商談の秘訣として

「相手の話に耳を傾けることは

 どんなお世辞よりも効果がある」と

言っている

チャールズ・エリオット博士自身の

聞き手の姿勢としてへ

アメリカ最初の世界的作家ヘンリー・ジェームスが

紹介しているのは

「まっすぐ背筋を伸ばし、

 腰をかけたひざの上で両手を

 組み合わせ、両手の親指を

 時には速く、時にはゆっくりと、

 糸を操るように回しながら

 話て手に注目していたが相手の話は

 心で受けとめ、そのひとことを玩味

 しながら耳を傾けていたので

 話し手は全て言い尽くした満足感を

 最後には味わった。」と言っている。

これらは良い立地や良い商品、

人目を引くような装飾や多額の広告より

お客様の良い聞き手になる方が

売り上げがアップするということも

示唆しています。

躍起になってクレームを入れてくる人に

対しても

辛抱強くしかも身を入れて聞いてくれる人が

対応すると

たいてい素直におとなしくなるものだと

言っています。

話を聞いてもらいので医者を呼ぶ

アイザック・マーカソンは

訪問記者中の第一人者で

彼の説では、良い第一印象を与えるのに

失敗するのは

注意深く相手の言うことを

聞かないからだと言っています。

「お偉い方はとかく、話し上手よりも

 聞き上手な人を好ましく思う。

 しかし、聞き上手という才能は

 他の才能より遥かに得難いもの

 である。」と

そして、

世間では自分の話を聞いてもらいたい

がために

医者を呼ぶ患者が大勢いると

紹介しています。

話し上手になるには

話し上手になるには聞き上手に

ならなければならないし

こちらに興味を持ってもらうには

まず、こちらが興味を持たなくては

なりません。

相手が喜んで答えるような質問を

することで

相手自身のことや、得意にしている

ことを

話させるということです。

このことを仕向けるように

持っていけることが

“話し上手“な人だということです。

なぜなら、人は相手に対してもつ興味の

百倍も自分自身のことに

対して興味を持っているし

遠い国の

何百万人の人の餓死する大飢饉よりも

自分の歯痛の方が遥かに重大事件なのです。

人と話す時はこのことをよく考えないと

いけないということです。

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