男性のハゲというのは
男性間なら年上感があり
貫禄とでもいうか地位が上がる
こともあるのでしょうが
高価な育毛剤が売れているのは
やはり、ハゲに対してネガティブな
イメージを持っているのでしょう。
そんなハゲの皆様に朗報と
言わんばかりに
著者は意外と良い
「ハゲの効用」について本書で
書いています。
どのようなことが良いのでしょうか？
ハゲ人生…意外といいかも？
「ハゲのおやじはスケベそうで
イヤーだな〜」
“薄毛“に対して
なぜか、そうゆうイメージが
ついてしまってるのは否定できません。
著者はそうゆう若い女の子の
直感といのはどうしていつも
ズバリ本質をついているのだろうと
言っています。
頭髪とホルモンの関係
男性の頭髪が少なくなるのは、
男性ホルモンの代表格である
テストステロンが関与している
もっと言えば
ジヒドロテストステロンという
物質の仕業だそうです。
男性ホルモンが頭髪と関係していると
いうことはなんとなく
世に知られていることのように
思います。
男の胎児がお母さんのお腹の中で
自分の睾丸からガンガン、
テストステロンを放出して、
自分の体を形づくっていく時にも
主にジヒドロテストステロンの方が
働いているようです。
育毛剤が売れる理由
でも、ヨーロッパの方では
ハゲている人も多いし
実年齢よりも高く見られるので
男性間では
地位が高まるという利点がある
何でことも考えられなくもない
のですが
なぜか、育毛剤が売れています。
少し、本書で説明してある
育毛剤について
“飲む育毛剤“として日本でも
認可された「プロペシア」はこの、
テストステロンから
ジヒドロテストステロンへ至る経路を
狙い撃ちすることで
テストステロンを
ジヒドロテストステロンに変える際に
働く酵素を阻害するという
ギリギリのところに
ストップをかけるもので
病院での処方箋もいるし
価格も七千円から一万円くらい
するようです。
それでも抜け毛を防ぎ
ハゲを回避したいと思うのは
やはり、
女性の目を気にしているから
なのでしょうか？
ハゲの男は命に関わるような病気に強い
著者はハゲの男性は病気に強い。
それも命に関わるような病気に
と言っています。
胃がんにハゲなし！
ハゲている人は胃がんになりにくい。
この件について研究したのは
久留米大学医学部の
柿添建二さんという医師です。
昔から医療関係者の世界で
言われてきた
「ハゲに胃がんなし」なる言い伝えを
本気で検証してみた方です。
男の胃がん患者に占めるハゲの割合と
対照群である、胃がん患者でない男に
出現するハゲの割合を調べると
胃がんグループでは
例えば、40代であるのも拘らず、
ハゲは一人もいなかった。
50代ではたった二・三％しかいない。
対照群では40代ではハゲは八・六％で
50代では一四・三％だったのです。
こう見ると
「胃がんにハゲなし」ということに
なります。
なぜ、ハゲに胃がんが少ないか？
それについては女性ホルモンも関係
してくるのです。
実はエストロゲンには胃がんについて
発がん性があるということです。
胃がんの人にハゲが少ないということは
テストステロンが低いということで
そうすると
相対的にエストロゲンの値が高くなる
ことを示し
そのことで胃がんが発症したが
その場合、
テストステロンが低いのだから
ハゲになりにくいと言えるという
ことです。
男性ホルモンは男性だけのものでなく
男も女性ホルモンを女も男性ホルモンを
作っている。
そのレベルや感受性は男女間、
個人間で違うのです。
結核にも強い
ハゲの効用として
結核にも強いと
言われているようです。
気管支炎や肺気腫にもなりにくい
ようです。
結核は若い人にも罹りやすい病気です。
昔はこの結核の流行で多くの命が
奪われました。
この病気にかかれば、
子孫を残せず若者たちが亡くなって
いったことがしばしばあったでしょう。
では、仮にこの病気がハゲが罹りやすい
病気だったとしたら
この性質は代々に残りにくく
ハゲはこの世にあまり存在しないはず
なのに
現実はハゲは非常に多いという
ことは
ハゲは結核に強かったので
このようにハゲという遺伝子性質は
広く残ったのではないかと
著者は言っています。
（ハゲが結核に強いということは
札幌鉄道病院の高島巌氏らの
研究によって明らかになりました）
まとめます
ハゲという言葉を乱用にましたが
ホルモンの話なのです。
男性ホルモンは強いと抜け毛が
多くなるので
男性にハゲが多いような
印象があります。
しかし、女性に多いてっぺんハゲは
女性ホルモンのエストロゲンが
関与しているようなので
男性もてっぺんのハゲは
男性ホルモン特有の病気になりにくい
という恩恵は受けられないと
いうことです。
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