男は「最初の恋人」に、女は「最後の愛人」になりたがる『察しない男 説明しない女』五百田達也著

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これは最近では少し違う恋愛観かも

知れませんが

それでも潜在的には

男は何も知らない経験の浅い

女性をリードしたがり

女は初めからできるだけ洗練され

成功した大人の男性を求めます。

この“需要と供給“は

なかなか噛み合わないことが

多いようです。

その理由が本書では紹介されています。

噛み合わない男女の「需要と供給」

恋愛において男女の思惑は

なかなかうまく噛み合わないものです。

男が究極的に望むのは「真っ白な女」

大昔で言うなら『源氏物語』の例も

あるように

何も知らない経験の浅い紫の上を

リードして、自分色に染めていく

光源氏のような夢を抱くのが

世の男性なのですが

このような男性はいわゆる

フロンティアスピリット溢れる

たくましい男性のように

思いますが

実は弱気の裏返しであると

本書では指摘しています。

それは、男性は女性にとって

「最初の男」になることで

前に付き合っていた男性と

比べられるのを避けたいと

思っているからなのです。

なるほどと思いました。

自分が最初の男ならどこにいっても

どんなキスをしても

「前の彼の方が

 いいところに連れていてくれた」

「前の彼の方がうまかった」などと

言われずに済むからです。

「こんなの初めて!」と感動してくれる

機会が多い方が

確かに嬉しいでしょう。

自分に自信のない男性ほど

「真っ白な女性」を

選ぼうとするようです。

女性が求めるのは、「完成された男性」

女性は潜在的に変身願望があり

「いつか白馬の王子様が

 自分の人生をステキに変えてくれる」

という依存的な考えがあるので

できるだけ洗練され、

成功した大人の男を求めようと

します。

そして、歳を重ねるごとの

こだわりや条件が複雑に

なっていきます。

「ここまで待ったのだから、

 もっといい男でないと納得できない」と

失った月日の費用対効果を

求めてしまいます。

なので、未熟で修行中のような

男性の「最初の女になりたい」とは

思いません。

適度に成熟した熟れどきの男性の

「最後の女になりたい」という

希望を持っているのです。

ということは「結婚」を

ゴールと決めて見据えているあたり

女性は“現実的”な恋愛を好む

と言えるのです。

噛み合わない男女がマッチングするには?

このように男が光源氏に憧れ、

「できるだけ何も知らない若い女がいい」

と思っている以上、

女性が大人の年齢になると

モテなくなるのは当たり前に

なってきます。

では、

この「需要と供給のアンバランス」を

どう解決すればいいのでしょう?

女性はある程度大人になって

しまったら

「年下の男を育てる」という

育成に取り組むと良いと

著者は本書で言っています。

と言っても

せっかく年下にターゲットを

シフトしても

20代後半〜30代前半の男は

人生で一番モテる時期を謳歌して

います。

ですから、たとえば女性が

35歳なら、20代前半の

「まだ右も左もわからない」男性を

ターゲットにするのが良いと

本書では言っています。

そして、

若い男は完成されていないし

リードしてくれることも

ありませんが10歳以上

歳が離れていると

話が合わなくても

「ジェネレーションギャップ」が

加わるため、

コミュニケーション上の行き違いも

「まあ、多少違っても当たり前」と

寛大にお互いのことを見ることが

できるのです。

まとめます

最近の若い世代(10代、20代)の

恋愛事情はもっと落ち着いています。

男女のコミュニケーションそのものが

フラットになり、

極端な違いがなくなってきたのです。

そのために

「真っ白な女」や「完成された男」を

求めることの男女ともに

減ってしまいました。

一番仲がいい女友達・男友達と

初めから夫婦かのように

身の丈があった付き合いをし

大恋愛をせず結婚することが

多いと本書では指摘しています。

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