【ナルシシスト】自己愛の強い上司を動かす方法『パーソナリティ障害』岡田尊司著

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上司や同僚から注意を受けるとき

例え、上司や同僚が

自分より権威があったとしても

忠告をする者がミスもすれば

結果も出していないのに

偉そうに一方的に罵倒してくれば

やはり、いい気はしないどころか

「お前はどうやねん!」的な

気持ちになったりします。

本書では、

このように相手に対して

共感性がなく、

自分が一番尊いと思い込む気質を

ナルシシスト(自己愛パーソナリティ障害)

と紹介しています。

このような上司の対処の秘訣は

あるのでしょうか?

自己愛パーソナリティ障害

自分が特別な存在として

思っており、

それに相応しい華やかな成功を

いつも夢見て

そんな自分に、他人は便宜を図ったり

賞賛したり、特別扱いするのも

当たり前に思ってしまう性格で

度を越すと、虐待や攻撃系の犯罪、

強制わいせつや

セクシャル・ハラスメント

ストーキング・DVのオフェンダーに

なることが多いと

本書では書かれています。

このようなことを起こした

きっかけで治療することに

なる場合もあるようです。

もっとも医療の対象がになるのが

うつ状態であり

最近の研究では、

本来の「うつ病」の二割近くに

自己愛性パーソナリティ障害が

あるようです。

知らず知らず対人関係を避けている

この随伴症状として

引きこもりがあるのですが

これは肥大した自己愛的理想と

現実の自分との間に、

大きなギャップが生じることから

起こり、

自分が抱いている偉大な成功と

卑小な現実がつり合わないとき

ナルシストは自分の小さな世界に

閉じこもることによって

失望したり、傷つくことから

身を守ることをし

周囲との摩擦を減らし

自分のプライドを守るために

身構え、神経を擦りへしていき

ますます、対人関係を減らして

いくことになります。

共感性が乏しい

このような自己愛者には共通して

相手の気持ちに無関心な人が多く

他者に対する共感性に乏しく

自分への愛が強いので

自己正当化が強力で反省の念を

抱きにくく、

また、競争することは好きで

勝ち負けへのこだわりは強いと

著者は指摘しています。

もし自己愛者が上司や同僚だったら

自己愛パーソナリティの人が

上司や同僚である場合、

部下や周囲の人は苦労すること

になるでしょう。

自己愛者は仕事の中身よりも

それが個人の手柄として

どう評価されるかばかりを

気にしているので

本当の改善を図っていこうと

努力している人とは

ギャップが生じます。

自分の手柄にならないことは

無関心で、得点にならない雑用は

他の人に押し付けて知らん顔をし

面倒な仕事や得にならない仕事には

近寄らない。

気分が良いと、ペラペラと調子のいい

長口舌を振るうが

機嫌が悪いと些細なことで、

ヒステリックに怒鳴りつけ

耳を疑うような言葉で

罵ったり、

見当外れな説教をしたりする。

これだけ聞いても

こんな人が職場の上司や同僚であれば

こちらが病んでしまいそうです。

自分は誰よりも尊いと思い込んでいる

このナルシシスト気質は

自分の都合が何よりも優先で

周りの迷惑などお構いなしで

順番すら待てない特別扱いされるのが

当然で

約束を一方的に変更しても

これまた当然だと思っている。

相手のミスや過ちを犯したりすれば

大騒ぎして糾弾するのに

自分のミスをしても

何とも思わない。

「自分は(しても)いいのだ!」と

堂々といい放ち、

自分のすることはどんなことでも

許されると思い込んでしまうのが

ナルシスト(自己愛者)だと

著者は本書で示しています。

ナルシストにとって

他者が自らを賞賛し、

利用するものでしかないのです。

これらの上司や同僚とうまくやる秘訣

ナルシシストは少しでも

賛美の仕方が足りないと

激しい憤慨を覚え、

ましてや批判したり、欠点でも

指摘しようものなら

相手を全否定してくるので

批判するなら

絶好を覚悟しなければなりません。

それでは、仕事上困るので

何とか、関係を続ける方法で

対処するならば

その上司の厭な側面は一旦問題にせず

賞賛する側に回るという

ことを著者はここで記しています。

本人が望んでいるように

帝王か、天才のように扱うほうに

徹するのです。

そうすると、その上司は

自分の中の、すばらしい部分を、

あなたにも投影して、

自分のすばらしさがわかる

人物として

少し格上げして考えてくれるように

なります。

こうして、上司にとって

すばらしい自分を映し出す、

賞賛の鏡のような存在であると

思い込ませれば

こちらの言葉に次第に特別感を

感じ始め、

少々の進言なら反発しないで

耳を貸すようになるだろうと

著者は本書で書いています。

とにかく常に上司の偉大さを

傷つけないような

言葉や態度を用いる必要があると

いうことです。

このような自己愛の強いタイプは

義理や道理を説くより

不安や嫉妬心、功名心を刺激する

ことが秘訣と言えます。

基本的に小心で嫉妬深く

負けん気が強いので

さりげなく行動しなかった時の

不利益な事態に触れたり

競争心を煽ったりするだけで

この上司を動かす

有効な動機づけになると

著者はここで示しています。

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