インスピレーションの人 スキゾタイパル『パーソナリティ障害』岡田尊司著

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一言で言えば、

「あの人の頭の中はどうなっているの?」

と言いたくなるような

いわゆる、“不思議ちゃん“的に

扱われても本人は

お構いなしでマイペースで

生きている人が学校や職場に

いたりします。

その余りにも強烈なキャラで

どう接したら良いかわからなくなる

ことはないでしょうか?

本書では、このタイプは

スキゾタイパルパーソナリティ障害として

紹介しています。

スキゾタイパルパーソナリティ障害の特徴と背景

奇妙でユニークな思考や直感が

常に生活や行動に影響を

及ばしていて、

何も考えていないようなのですが

頭の中の思考は驚くほど活発で

常に頭の中で対話していたり

自分に向かって語りかけています。

たまに、

独り言を言ってニヤニヤしていたら

それはその状態が外に出てしまって

いる証拠だったりします。

その思考や直感は独特で

常識を超えていることもあり

事情を知らない人との間には

摩擦が生じたり、変人扱いされて

周囲はどう対応したら良いか

困ったりするのですが

その人をよく知り情を知っていれば

それなりに

きちんとした理由があるとわかるので

さほど対応に困らないと

いうことはあります。

そして、

このタイプの人は、通常の流儀とは

食い違ったかけ離れたことでも

受け入れがよく、頓着せず

あくまで、自分のスタイルを

貫き通す人だと本書では

紹介されています。

とにかく、“常識に囚われない“

直感や創意に富んだ人で

研究者や学者であれば

画期的な業績を成し遂げられる

人が多いようです。

遺伝的要因の関与が大きいと

著者は記しています。

他人を気にしないマイペース人生

少し、変人視されてしまいがちな

スキゾタイパルの人は

時に、孤立したり、疎外されたり

することもあるのですが

ある程度現実を持ち合わせていたり

そうした面で助けてくれる人が

いれば

持ち味を生かして独創性や精神性で

活躍することもできると

著者は記しています。

アーティスト・僧侶・占い師などが多い

スキゾタイパルの人は共同体の中で

預言者的な存在であり

将来への新たな可能性を切り開いたり、

見通しを映し出したり

道を照らし出すという面での能力を

持っていることが多いので

研究者やアーティスト、企画の仕事、

精神科医、宗教家、占い師、霊媒者など

として

活躍する人には

このタイプの人が少なくないのです。

外見や人目を気にしないので

ファッションや見た目重視の職業には

向いてないようです。

そして、独特なので

人に合わせるのが苦手なタイプなので

自分のペースでできる

独立自営の仕事も向いていると

本書では紹介されています。

スキゾタイパルの人との接し方のコツ

では、どのように周囲は接すると

このタイプの人が生きてくるのでしょう。

本人のペースを尊重する

スキゾタイパルの人は、

身近なことや、人付き合いが

苦手で、

抽象的な話を好み、現実よりも

非現実のことに興味を持つ特徴が

あるので

ぼーっとして空ばかり見て

穴に落ちたり、足元がふらりふらり

歩くぐらいの身近なことでも

なかなか改善できないことが

あるようです。

よって、できないことばかりに

目を向けず、

そういった難点には目をつぶり

インスピレーションが豊かな

ところで

アイデアを出してもらったりすると

人と違う着目点で

ユニークで有用な発想であることが

あるのでその場を与えることが

大切だと著者は指摘しています。

そのためには、

周囲が頭が固い人たちばかりでは

スキゾタイパルの人を“変人”扱いして

終わってしまい

まともに意見が聞いてもられない

状況になると

飛躍的な発展を阻んでしまう

恐れがあるので注意が必要です。

社会へのコーディネーターが必要

スキゾタイパルの人の創造的な

アイデアや着想を

現実化し、活かしていくためには

現実や社会に対して、

間を取り持つコーディネーター役が

必要であると著者は記しています。

スキゾタイパルの人たちの一見

非現実的な発想を思いつきレベルに

留めず

現実の世界に噛み合うように

補完し合う関係の人が周りにいれば

大きな発展が得られると

いうことのようです。

身近なことをおろそかにしない

スキゾタイパルの人たちは

日常的な雑務や

現実的な問題の処理が苦手で

あるのですが

あまりにも

苦手、苦手と済ましていると

せっかくのアイデアを現実に

落とし込むことができないので

その現実的な瑣末なことが

いかに大切かを

スキゾタイパルの人たちに

説くようにしなければ

宝の持ち腐れになってしまう

ことになりかねません。

よって、このタイプの人が

成功できるかどうかは

この現実的な対応能力がどれぐらい

備わっているか如何によると

著者は記しています。

人の気持ちに目を向ける

マイペースなゆえに

周囲の感情やコミュニケーションを

おろそかにしがちなタイプなので

自分の思考や発想をまともに

取り上げてもらうためには

日頃から、

周囲の気持ちにも目を向け、

コミュニケーションを取るよう

努力することも大切であります。

このタイプは孤立すると

どんどん孤立を深め

迫害妄想や被害妄想を

抱きやすくなり思考や発想の

妨げにもなるようなので

注意したいところなのです。

まとめます

発想が自由すぎて何を考えているか

わからないような

スキゾタイパルの人は“変人視“される

こともありますが

頭の中では常人には

思いつかないようなアイデアを持っている

ことが多いようです。

それをいかに引き出し大きな発展へと

繋げるかは

周りの“先見の明“が必要なのです。

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