感謝の気持ちに「品物」は必要なのか『人生の手引き書』渡部昇一著

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最近では、お中元やお歳暮

礼状などお世話になった人への

感謝の気持ちを「モノ」にして

相手に送っていましたが

年々、お中元、お歳暮なども

お互い送り合うのを示し合わせて

お断りしあったり

そのため、礼状などのお手紙の

やり取りもだんだん減っています。

正直言ってとても楽にはなりましたが

あれほど“伝統的“にやっていたことを

行わなくなってきたことによって

何が問題になってくるのでしょうか。

「モノと心」が大切である

「心があればモノなんて」とよく

言われますが

それを相手に「心」だけ伝えるのは

難しい。

その点「モノ」と一緒に「心」を

添えると一目瞭然に素早く相手に

伝わるように思います。

何か即物的であったり

下心が丸見えのように

思えますが“目に見える“効果は

やはり重要だと思います。

別れの餞別や世話になった気持ちを

モノを添えてあることによって

自分の心を的確に相手に伝える事が

できる。

そうすれば、人間的な関係が

いっそう強まると著者は本書で

言っています。

気持ちや心が相手に見えない致命的な欠陥

例えば、

お世話になって感謝はしていても

お礼の気持ちを品物に託す事が

できないと

相手に感謝が“可視化“できないので

相手には伝わりにくい。

「長者の万灯より貧者の一灯」

お礼の気持ちを「モノ」に託す事が

できないとしても

心があれば高価ではなく

瑣末なモノでも手紙であっても

良いと記しています。

要するに、心は必ずかたちにして

表すべきで、だからと言って

形式に決まりもないのです。

長者の虚栄心からくる

多くの贈り物より貧者の真心が

こもったわずかな贈り物の方が

優っているのです。

見えないものをあまり信用しない実社会

やはり、「モノ」を送るのは

少し、いやらしいテクニックのように

思いますが実際“見えない“ものは

なかなか信用しないのが

会社などに勤めていると

感じる事だろうかと思いますが

だから、気持ちをもので表現する

技を知っておくことは

つまらない誤解を生んで

自分の知らないところで

不信感を買うことを防ぐことに

なるのです。

感謝の気持ちは祝電という形に

してみたり

それを毎年忘れずに

律儀に続けるようなことが

大人社会で信用されることに

なるようです。

まとめます

色々なものを送り合う習慣は

簡略化し合理的のように一見感じて

いましたが

それと同時に感謝の気持ちを伝える

術も失いつつあると思いました。

「モノをもらって

 嬉しくない人なんかいない」と

いうことを加味しても

些細な「モノ」でも良いので

気持ちと一緒に添えることは

相手との関係がより深いものに

なるのではないかと思います。

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