【感想】すでにみんな魔法にかかってる?オズの魔法使い L・F・ボーム

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最近、転生や魔法使いが出てくる

漫画やアニメをよく見るためか

「本当に魔法使いがいたりして…」

とカジュアルに思うようになったとは

誰にも言えませんが😆

本書が家にあったので

久しぶりに読んでみようかという

気分になりました。

挿絵も綺麗で(もっと欲しかった!)

物語を立体的にしてくれています。

本書を読むと

偽物も本物の魔女も

「不完全」なものを象徴しています。

大人になると子供の時と違った面白さが

あるので

紹介したいと思います。

エメラルドの国に旅に出る

主人公はドロシーという女の子。

ドロシーは犬のトトと一緒に

竜巻によって家ごと

吹き飛ばされてしまいます。

そして、ついたところは

素晴らしい光景が広がっていましたが

その家で“東の魔女“を踏んづけて

やっつけてしまいます。

その魔女は悪い魔女だったので

それは感謝されたのですが

ドロシーは家に帰りたいと思うばかり。

しかし、ドロシーの家は誰も知らないし

どうやって帰ったらいいかわからない。

とりあえず、死んだ東の魔女から

なんか威力のありそうな

“銀の靴“を譲り受け?(奪った?)

あと、優しい北の魔女からお守りキスを

受けて

なんでも願いを叶えてくれる

「オズの魔法使い」のいる

“エメラルドの国“へ旅に出ます。

その途中で

“脳みそ“が欲しいカカシと

“心“が欲しいブリキの木こりと

“勇気“が欲しいライオンに出会い

「オズ」だったらお安い御用じゃない?

と一緒に旅に出ます。

カカシは全然馬鹿じゃない

旅の間、

“脳みそ“がちゃんとあるドロシーは

良い子だけど他力本願と偶然でことを

乗り切るタイプ(幼いからかなあ〜)

考えていることは家に帰ることと

パンなど食料の確保ばかり

(ある意味偉いね)

しかし、旅には付き物のいろんな

苦難があるのですが

ほとんど

カカシのアイデアで乗り切っている。

ただ、わからないことがありました。

「おれにはわからないな。

どうしてあなたが、このきれいな国を

離れて、

そのカンザスとかいう

乾燥した灰色の場所に戻りたがるのか」

「それはあなたに脳みそがないからよ」

ドロシーは言った。(ひど〜)

「血と肉でできたわたしたち人間は

そこがどれほど退屈で灰色でも

自分の故郷で暮らしたいものなの。

ほかのどんなに美しい場所よりもね。

わが家にまさるところはないのよ。」

『オズの魔法使い」L・F・ボーム

これは“脳みそ“の有無の問題?

なのでしょうか。

カンザスの人口問題まで

言及しているカカシが本当に

知的ではないのでしょうか?

「じゃ今度は

 あなたの話を聞かせてくれない?」

ドロシーのはぐらかせ方は

半端ないです。😅

感情豊かなブリキの木こり

恋人を思う気持ちを取り戻すため

“感情“のもととなる「心臓・ハート」が

欲しいと願うブリキのきこりですが

ある時、カブト虫を踏んでしまいます。

そのことを悔やんで泣き腫らし?

顎が錆びてじゃべれなくなってしまった。

その時も心がないことに嘆いた。

きみたちのは心があるから、

こんなふうに行動したらいいかも

わかるし、

まちがったこともしないでしょう。

でもぼくには、心がない。

だから気をつけなくっちゃならない

んです。

オズに心をもらえば、

こんなに気をつける必要は

もちろんなくなるでしょうけど」

「オズの魔法使い」L・F・ボーン

心があってもカブト虫を踏んでしまう

ことはあると思う。不注意で…

それより、小さい生き物に対しても

涙を流して哀悼する

慈悲深さがあるということが

“心“があるということなのですよと

言ってあげたい!

ちなみにこのブリキのきこりは

野ネズミがヤマネコに襲われた時、

やまねこを斧でぶった切って助けたことは

誇らしげにしていた。

「どういたしまして❤️」と…

きこりは心はなかったが

こんなに小さく罪のない生きものを

殺してはいけないと思った。

そこできこりは斧を振りあげて、

ヤマネコが向かってくるなり

振りおろし、首をすっぱり

切り落とした。

ヤマネコはまっぷたつになって、

きこりの足もとにころがった。

「オズの魔法使い」L・F・ボーン

確かに“心“有りそうで無い!

有りよりの無しみたいな…😅

小さい者には優しく厳つい者には

鉄槌を下すブリきこり。

ある意味、深い愛情というか

正義感のある義士のようです。

しかも、めっちゃ泣き虫でメンテに

ドロシーも駆り出されて大変です。

ライオンはイメージより臆病者?

本書に出てくるライオンは確かに

臆病者でした。

しかし、川に入って筏を引きながら

泳いだり、自分より大きな獣

「カリダー」が出てきた時は

仲間を庇って前にはだかったりし

頑張っているものの、

事後の後震え上がったり

事前は「あかんかも…」と怖気付いたり

イメージよりは弱い感じがありました。

ライオンは元々普通に動物なので

実はそんな“猛獣“では元々無いのかも

しれません。

しかし、仲間のために頑張る姿は

勇気があると言えるでしょう。

ちなみに

最初、ドロシーたちに会った時は

カカシもきこりも殴り払われた

のですがその時トトにも

乱暴しようとした時、

ブリキは硬くて爪が痛かったから

「トトは何でできている?」と聞いた時

ドロシーは「肉でできている」と

ちょっと吹き出すようなことを

言ったのがユニークでした。

だからオズは何もしなかった

オズはこの3人には何もしなかった。

暗示めいたことだけはしましたが…

元々、お願いがものではなかったので

本当に叶えるためには“魔法使い“で

ないとできなかったことだったのです。

ドロシーの家に帰りたいは

現在なら魔法などなくても

叶うことだったのですが

これは、意外に難しく南の魔法使いが

叶えてくれます。

「その銀の靴で帰れるよ〜」だって!

使い方を知っていれば冒険は要らなかった

ドロシー。

服飛ばされた時点で帰れていました。

でも、仲間との冒険は乾燥した灰色の

カンザスへ帰った後も

ドロシーの生活を彩るものになったでしょう。

まとめます

読んでいておや?っと思ったところを

ピックアップして書いてみましたが

著者のライマン・フランク・ボームも

恐ろしい教訓めいたことは

考えずに喜んで読んで欲しいと

書いています。

私は大人ですが楽しんで読んで

読みました。

今の漫画やアニメの転生ものや

魔法使いが当たり前のように

ストーリーに出てくるような

“特殊能力を持った人間“っという

感じでは無いほのぼの系

魔法使いの話でした。

(当たり前ですが😆)

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