【修養】老になってますます輝く学び『実践快老生活』渡部昇一著

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「下流老人」という言葉が一時

流行したように今の時代は歳をとる

不安が大きいと思われます。

そういう風潮に待ったをかけたいのが

本書の趣旨なのです。

「下流老人」の定義は

お金にまつわるものの不十分さを

主に言っているのですが

本書は高齢者のお金に纏わる話や

関わる家族の有無なのにも

触れていますが

私は歳を重ねるごとに成長していける

希望も老年期には何より必要だと

考えたので

そのことを書かれた部分を

紹介します。

高齢者が学ぶべき「修養」とは

大辞林より

「修養」とは学問を修め精神をみがき、

人格を高めるよう努力すること。

とあります。

著者は本を読んだり文学的な学びを

し続けることを勧めています。

これは若い時の「教養」とかではなく

より深いものであると記しています。

老年期からは理系より文系?

学生たちは自然科学の分野を取り扱う

“理系“のほうが発展性を感じられたり

この未知の領域の多いものに

対しての憧れのようなものがあり

まだ、就職などを考えると

専門性や技術力が高い“理系“に

魅力を感じることが多いと

思いますが

著者はこの日進月歩変わっていく

自然科学はある日、天才がこれまでと

全く違う学説を提示して

一夜にして常識が変わることが

あると記しています。

技術系では現役の頃にはかろうじて

通用した技術も

少し経てばすぐに化石になりかねず

やはりこういうものは

若い人には敵わないものでしょう。

研究においても

理系では、

若いときには非常に高い業績を残すのに

歳をとると

業績を残せなくなることが多いことが

ある。

自然科学の解明は“若さ“が必要な

ケースが多く

老になってますますというわけには

いかない「学び」なのかもしれません。

老になってますます輝く「学び」

著者は英文学者なので

文系の研究者であって幸いだったと

言っています。

文科系の研究者の場合は

歳をとっても研究し続けることが

できることが多いのは

文科系は「蓄積」だからだと

言っています。

歴史にせよ文学にせよ

進化する余地が少ないので

学べば学ぶほど見地が「蓄積」するので

そうそう若い研究者に追いつかれる

ことが少ないので

歳をとることが不利に働きにくい。

老年期には著者のような

研究者でなくても学ぶことによって

先端を走りことができるのでしょう。

「人間学」「修養」を学ぶ

さらにいうなら

最近の政治家やジャーナリストなど

社会の先頭に立って走っている

人々の中でも

「人間としてなっていない」と

表現される人がいると指摘しています。

変な言い訳をしたり責任回避など

みっともない「教養」があると言い難いが

学者やジャーナリストから政治家へ

転身したものを「教養がない」とは

言えない。

では言うなれば

人間を磨いた跡がないと

いうことなので「修養がなってない」と

いうべきだと著者は言っています。

この「修養」は歳をとってからでも

できる学問なのです。

これらを学ぶためには文学や歴史を

学ぶということなのです。

老年期の学び方

とはいうものの

気になるのはその“集中力“と“継続“が

保たれるかなのですが

イメージでは、仕事もやめて

時間も自由になったら

だらけてしまって

「老化で記憶力が低下しているのでは?」

「時間はいくらでもあるから

 気が向いた時にやろう」のような

言い訳をしてしまいそうですが

著者は歳がいっても“暗記“はできる

と言っています。

実際やってみたら若い頃より

鮮明に覚えられることがあると

言っています。

何も受験の時のような

“がっつり暗記“が必要ではなく

一回諳んじられる程度なら可能であり

事足りるのです。

著者が若い頃、論文を仕上げるとき

だらだらと参考文献を読みあさり

あとは書くだけと思って書き始めても

実際書いていると色々な不足があることに

気がつき期限に間に合わなかったことを

書いています。

有名作家のことを例に挙げて

大作を書くにしても

インスピレーションではなく

習慣で書いていくと

即ち、思い浮かんだら書くのではなく

決まった時間に原稿に向かう方が

拙くも満足いくものができると

言っています。

このように

時間があるからといって思いつきでの

学習ではなく

習慣をつけることが大切であると

いうことです。

まとめます

仕事も引退し時間はあるが

お金や希望がないと思い悩んで

過ごして過ごす

「下流老人」生活を避けるには

“財畜“も大切ですが

死ぬまで「発展性」を感じなから

過ごせたら

若い時には戻りたくない

“老“の世界が切り開かれるのでしょう。

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