つまらない本をどう読むか『読書の価値』森博嗣著

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なんでも検索できる時代なのに

なぜ、読書をするのだろうと

時々思うことがある。

本を買うのもお金かかるので

いつでも自分の好きな本が読める

わけでもない。

偶然であった本のあれば

人に勧められた本もある。

知識や教養が必要で仕方なく読む

本もある。

著者は本書で読書の極意を

記している。

日頃、本を読むにあたっての

疑問に答えてくれている内容だった

ので紹介します。

つまらない本をどう読むか

本のタイトルや人気の作家に惹れたり

買うお金がなくて

誰かが読んで置いてある本を

読んでみたり(私はこの場合が多い😆)

本を読む動機はさまざまだと思いますが

読んでいると

「あれ、これはちょっと思っていたのと

 違うかなあ」と思うことがある。

そんな時は「途中でやめるか」と

思ったり、

「今まで読んだ時間がもったいないから

 とにかく読んで何かを得なくては…」と

焦ったり判断に迷うところです。

とにかく読んでみよう

著者はとりあえず最後まで読んでみる

ことを勧めています。

例えば、内容が胡散臭いので

読む気がしないのであっても

そういう存在を知ることは有意義だと

言っています。

また、間違っていたものから、

なんらかの教訓や、新しい発想が

生まれることも少なくない。

どんなものでも、刺激になるし

きっかけになる。

であれば、その出会いに感謝すべき

だろう。

結果的に、自分が得をする、

恵まれるのだから。

「読書の価値」森博嗣著

人との出会いに似ている

人間の場合もたまに生理的に

受け付けられない人がいたりする。

近くにいるだけで嫌だと感じる

ことも、だからといって

非難することはできない。

人間関係にはお互いに責任が

あるのだから…

それと同じで本もどうしても

相性の合わないものもある。

そんな時はその人から離れるように

本も閉じてしまっても

良いのですが

世の中に、本というのは「無数」に

あり、

その出会いは奇跡のようなもの

なのです。

著者は、人生多く見積もって「三万日」で

毎日一冊読んでも3万冊、

国内で毎日約二百冊の本が出版されて

いると考えたら毎日二百冊読んでも

新しく出版されたものしか

生涯で読み切ることができないと

言っています。

そんな出会いなので

どこか気がつかなかった部分が

あるかもしれないと

それこそ砂金を探すくらいの

苦労をするかもしれないけれど

その価値を見つけることで

得られる技術もあるかもしれない。

結果的に本を閉じてしまうより

自分が成長できるのでは

ないかと著者は言っています。

これからの本の未来

著者は紙の本からデジタルの本へと

移行していくのは確実だと言っています。

電子書籍になれば、

本の中の図や写真は、動画になるだろう。

もちろん、音も出るわけだから。

音楽に含まれる。

そもそも、映画には、声も音もある。

小説に音楽がないのはどうしてか?

実際は動いているものなのに

どうして静止した映像を用いなければ

ならないのか?

これは天然色のものを見ているのに

どうして

わざわざ写真を白黒にしたのか、と

子供が質問するのと同様だ。

新たに取り入れるのではなく、

より自然になっていくだけの

方向性なのである。

「読書の価値」森博嗣著

確かに紙の本ではリアルを表すのには

限界があり、

電子書籍になれば、

より立体感が出てきて読者の選択も

増え、読者層も広がるでしょう。

AIが組み込まれれば、読者の疑問にも

すぐ答えたり、

人生相談や簡単な診療も行うかも

しれません。

物語のストーリーも自分好みに

カスタマイズできまるでゲームの

ようになったりするでしょう。

もう一冊という概念もなく

どこで始まりどこで終わるかもわからない

様相になるのではと本書では

記しています。

著者への憧れがなくなる?

このように自分でカスタマイズできる

ようになると“つまらない本“は

少なくなっていくでしょう。

では、

作品自体AIが作るようになるのでは

ということが危惧されそうですが

それはなく、

作家自体は仕事として残ると

言っています。

例えば、小説家などは映画や音楽、

アニメやドラマと違い大勢の人間が

関わって作るものではなく

作品を一人で制作します。

ゆえに作品に感動すると

読者は作家という個人に興味を

持つことが多くなります。

全てが一人の頭脳から生まれるため

結局、人は人に最も興味を示し、

人に憧れ、人に導かれたい、

と願うことになるのです。

数多くの業種がAIにとって変わられる中、

作家は生き残っていくのでしょう。

まとめます

読書というのは人との関わり

“人間関係“と似ているところが

あります。

気の合わないものに出会うことも

ありますが

一つの本に出会うことも奇跡のようなもの。

一方向からだけではなく

いろんな見方でその作品の

魅力を探すことが

自分の成長につながるのです。

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