【ヴィーガン】肉食のデミリット・菜食のメリット『ヴィーガン』垣本充・大谷ゆみこ著

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「糖質制限ダイエット」は

糖質を抑えてタンパク質や脂質を

中心にした食生活で肉食を進めて

いますが、

本書ではヴィーガン食においては

「肉食」は排除されています。

どちらも“健康“に配慮したものですが

「肉食」に関しては考え方が違うよう

なので紹介したいと思います。

ガンと菜食

JARC、国連食糧農業機構(FAO)

米国立ガン研究所などに所属する

120人以上の研究者が

世界各国4500以上の研究データを分析した

「米国ガン研究財団の報告書」の

「ガン予防ガイドライン」の第一条に

「主として植物性の食事、

すなわち多様な野菜と果物、豆類、

ほとんど精製していないデンプンを

主成分とした食物を選択する」

第7条では

「畜肉(牛、豚、羊)の摂取を1日80g

 以下にする」ことが表記されています。

この辺りから本書では「肉食」について

否定的な根拠を持っているようです。

肉食のデミリット

2015年にWHO国際ガン研究機構(JARC)が

加工肉を1日50g摂取すると大腸がんの

発生率が18%アップするというニュースが

ワシントンポストやUSトゥデーに

取り上げられました。

その根拠としては

塩漬けや燻製では加工方法によって

ニトロソ化合物などの

発がん物質が形成され

畜肉は紫外線や整腸剤による

クレオソート等と同じ発癌性リスク

グループ2Aの

“人に対しておそらく発癌性がある“に

属し

また、肉を焼く、揚げるなどで高温で

調理することによって

ヘテロサイクリックアミンなどの

発がん性物質が形成されると

ためだと本書には書かれています。

牛肉と大腸がんの関係はなんとなく

聞いたことがありますが

いわゆる「レットミート」には

身体に負担をかける要素が

あるのでしょうか。

「糖質制限」で肉食を進めている

先生たちも

“加工肉“はこれらの理由からか

あまり進めていません。

しかし、人工甘味料などはあまり

神経質ではないようです。

菜食のメリット

ハム・ソーセージやベーコンなどの

加工肉がよくないのは承知したとして

その一方でガン予防に植物性食品が

有効であるということも

公表されています。

ファイトケミカル

ガン予防として最近注目されている

ものに「ファイトケミカル」と呼ばれる

植物性成分があります。

例えば、よく聞くものに

“ポリフェノール“や“イソフラボン“

“カロテノイド“などですが

それぞれ、野菜や果物・穀物に

含まれています。

これらのファイトケミカルは

遺伝子(DNA)を傷つける体内活性酵素

への抗酸化作用があることから

ガン予防効果があります。

ニンニクを日常的に食べている

イタリアや中国のある地方では

胃がんの発生率が低いことや

にんじんやセロリなどは

大腸がん、食道がん、肝臓がん

前立腺がんを予防するなど

植物に含まれるファイトケミカルを

米国立ガン研究所は発表しました。

また、これらは身体の免疫を高めて

細菌やウィルスの感染を防いだり

生活習慣病を予防したりする

働きもあると言っています。

国内の研究でもりんご・ポリフェノールは

その中に50%前後含まれる

プロシアジンという成分が

特に、発がん抑制に働くと

されています。

まとめます

ヴィーガンでは「肉食」を発がん物質と

考えて摂取しないようにし

逆にがんを抑制するファイトケミカルの

多く含まれた野菜・果物・穀物を摂取する

ということは理にかなっていると

思います。

ただ、ファイトケミカルについては

充分根拠があるものとそうでないものが

あるし

ファイトケミカルは不足していても

わかりにくい栄養素でもある。

なぜなら、ファイトケミカルの欠乏症が

身体には出ないからなのです。

がんを予防したり老化が抑えられると

言われていても生命の維持に直接は

関係している栄養素とは言えないので

ファイトケミカルの有効性だけでは

“菜食“の優位性はわかりにくいと

思いました。

ヴィーガン
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