仕事で緊張しなければならない時
朝ごはんを食べずに
出かけることがありますが
喉の渇きは感じても
不思議と“空腹“はあまり感じません。
「お腹がすいたなあ」と思うことも
ありますが
すぐになんともなくなります。
ついでに水分補給だけして
昼食も抜いてみても
それほど、空腹を感じず
昨晩の睡眠不足からくる
昼からの眠気もなく
終業時間まで、
頭がスッキリしています。
子供たちには
「朝食を食べないと1日持たないよ」と
言って、寝ぼけて食欲の無い時でも
一口だけだけでもと
無理やり食べさせています。
自分の体調から考えると
「本当に1日3回食べる必要があるのかな？」
と思ってしまいます。
私のような体験をして
学術的にそのことを
追求した著者は本書でそれらを
わかりやすく解説していますので
紹介します。
食事を取らなかった場合のエネルギー
糖代謝とケトン体代謝
朝、食事を取らなければ
夕食を食べた時間から食事を取ってない
ことになります。
昨晩、5時に食事をすれば
明くる日の朝5時に起きたとすれば
１２時間、食事をしていないことに
なります。
ヒトには糖代謝（ブドウ糖ーグリコーゲン）と
ケトン体代謝（脂肪酸ーケトン体）の
二つのエネルギーを作り出すエンジンが
備わっています。
基本的なエンジンは「糖代謝」の方で
食事をすればそれを使って
エネルギーを作ります。
飢餓の時のエネルギー代謝の仕組み
この“糖質エンジン“は食事をしないと
体内に貯蔵してある（肝臓）グリコーゲンを
使おうとします。
その量は200〜300gですが
それでは1000kcalくらいしか
持ち合わせていないので
１２時間くらいしか持ちません。
そう考えると
朝起きた時は“飢餓“の状態になって
いると言えます。
やはり、ここで補わないと
いけないように思います。
それなのに、朝食を抜くなんて
やっぱり不調を起こす原因に
なりかねない気がしますが
私は朝食を抜いても（豆乳カフェは飲みます）
不調どころか調子は良いのです。
著者もそのような体験から
次の解説をされています。
グルコース貯蔵＜脂肪酸貯蔵
グルコースの貯蔵に比べて
貯蔵された脂肪は圧倒的にたくさん
あります。（実感します😅）
体重60キロで体脂肪率20％の場合
12kgの脂肪があります。（わー😩）
これは10万8000kcalになります。（すご！）
これだけの貯蔵量があれば
1日2000kcal消費しても50日以上生活
できることになります。（計算上ね）
なので、朝食を取らなかったり
たまたま食事ができない日が続いても
心臓が止まったり、呼吸筋が止まったり
歩く筋肉が使えなくなったりすること
は無いということになります。
これがケトン体を使ったエネルギーと
いうことになります。
それだけ、体には余剰エネルギー源があり
使われなければ
貯まっていくばかりなのです。
渡り鳥のエネルギー
身体の大きさによっても
違いがありますが
渡り鳥の飛行距離は
2000〜1万キロほどにもなりますが
例えば、冬のシベリアに向かって
飛んでいくのには相当のエネルギーが
必要に思われますが
こんな時に「糖質エンジン」でエネルギーを
回していては
すぐに尽きてしまうでしょう。
なので頻回な補給を必要として
すぐ、枯渇してしまいます。
こんな時、
鳥たちは脂肪を燃焼する方法を使い
長時間の長い旅ができるのです。
まとめます
脂肪を燃焼させるケトン体は
飢餓の時など、
糖質エンジンが働けない時の
サブエンジンのように思われて
いますが
寝ている時も何も食べていない時間が
しばらく続いていても
心臓や呼吸が止まったりしないことからも
わかるように
このケトン体エンジンこそが
心筋や骨格筋を動かすエネルギーの源と
なっているということなのです。
どうしてもブドウ糖がいるものとして
「赤血球」なのですが
ブドウ糖は糖質を取らなくても
（肝臓でアミノ酸など使って）
作られるので、それすら問題ないと
著者は言っています。
食事の回数は生まれた時からの
食習慣で身についたものだし
身体もこの時間になったら食事が
やってくると思っている。
なので、食べないと空腹になるのは
当然のことなので急に食事を抜くと
体調が思わしくないこともあると
思います。
自分の調子を見ながらやっていく
必要があると思います。
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