【感想】言ってはいけない \橘 玲\子供が親の言うことを聞かない理由

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子供が親の言うことを聞かないのは

「親のしつけが悪い」

「育てている環境が悪い」

などと言われることがあるが

この本の著者は

親の言うことを聞く方が

不思議な現象であると言っている。

それは

一体どう言うことなのでしょう?

実は親は子供に影響を与えていない?

人は誰でも影響された者に

自分を寄せていき

結果、その対象にだんだん似た

人間になっていく。

じゃあ、身近にいる親なら

一番子供に影響を与えることが

できて

親に似た性格に100%染まっていっても

不思議ではない。

しかし

親の言うことを聞かない子供たちは

親の言うこと、することに

違和感を感じ

親の言うことを拒否しようとする。

と言うことは

子供が生まれた時からの親の

“子育て“は影響してないと

言うことで

親に反抗的な心は“子育て“で

形成されたものではないと

言うことになります。

友達に影響を受ける

では、何に影響を受けて

子供のパーソナリティは形成されるのか?

著者は

親よりも「友達関係」が

影響していると言っています。

親がよく言ってしまうことに

「あんな子と付き合うじゃだめ!」

なんでことがありますが

やはり、そのこと言ってしまうのは

をなんとなくその影響力の強さを

感じるしれませんw😅

著者は心理学者のハリスの論文発表から

その“感じ“が“感じ“ではないことを

明確に言っています。

「わたし」をつくる要因は「遺伝」と「環境」

氏が半分、育ちが半分

行動遺伝学や発達心理学の研究者、

ジュディス・リッチ・ハリスは、

知能や性格、行動などで形成される

人間の場合

「遺伝」「環境」があるが

そのうち、どちらの影響を受ける

のかの一卵性双生児などで

研究をしていた。

双子研究では、性格の遺伝子率は

35〜50%程度だと言うことが

わかっています。

では、あとは「環境か?」と思いますよね。

そこで、

ハリスは

一卵性双生児を生まれてからすぐに

別の環境において育てても

同じような知能や性格、行動など

よく似ていると言います。

では、遺伝率は50%なのだから

環境が50%のはずなのに

おかしいとハリスは考えました。

といいことは

「家庭以外の環境」の影響だと

考えました。

旧石器時代のままの遺伝子

遺伝子自体の進化はゆっくりなので

遺伝子自体は、旧石器時代の人類と

そんなに変わらないらしい。

その遺伝子は石器時代を生きるための

戦略プログラムを受け継ぎ

それを現代社会に適応させていく。

では、石器時代の子育てを

想像してみると

母親は次々と子供を産んでいき

一人の子供がしっかり大きくなるまで

かまっている暇がない。

そこで、年の近い子供の兄姉たちが

幼い子供の面倒を見ることになる。

生まれてきた子供も

親を充分頼ることができず

大人ではなく

兄姉や従兄などを頼りにすることを

インプットされて生まれて

くるのといくのだ。

子供同士のコミュニティが重要

子供が大人よりも自分の歳が近い

お兄さんやお姉さんに寄っていく

ことはよく見られることだ。

両親に期待していることは

食事や寝る場所などの

最低限の生活環境の提供だけで

あって

子供たちにとっての死活問題は

親との会話ではなく

年上の子供たちとの

コミュニケーションになる。

子供が親の言うことを聞かない理由

ハリスは

この子供たちのコミュニティを

年齢や性別、人種の異なる幼児を

部屋に集めて観察する。

すると自然にグループができる。

それにはルールがあり

①年齢

幼児は自分より少し年上を好む。

少し年下もグループに入れる。

極端に年上や年下には近づかない。

②性別

思春期前は男女別れる。

男女では遊びが違うためだ。

③人種

「自分と似た子供に引き寄せられる」

傾向があり

自分に似ているものは

自分の兄や姉、血縁の近いいとこである

可能性が高いと感じて

自分に似た子供を優先的に仲間に

して世話をしようとする。

これらのことから、思春期までは

親の肩代わりをしている

「友達の世界」が子供にとっての

全てである。

子供とってはこの「友達の世界」からの

追放を極端に恐れている。

ゆえに

子供集団のルールが家庭のルールと

衝突した時

子供が親の言うことは聞くことは

絶対にないと言えるのです。

感想

双子が離れて暮らしても

似たような者になると言うのも

「家庭以外の環境」が似てくる

ためなのですね。

著者はもう一つこれに関連して

「宗教」は親の影響を強く受けている

ことについては

宗教は友達の中での共通ルールに

なりにくいからと言っています。

「宗教」に関しては友達間では

無頓着になっていて

子供にとってはどうでもいいこと

に位置しているためなのです。

あと、言語については

友達の影響が大きいとされて

いるそうです。

親が何語を喋ろうと知ったこちゃない

友達とのコミュニケーションツールと

しての言語の方が大切と言う

ことです。

かなり、親を蔑ろですね。

親は生むことが最大の存在価値なので

しょうかw😅

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