【感想】頭に来てもアホとは戦うな 頭がいいだけでは成功できない理由 田村耕太郎著

頭に来てもアホとは戦うな頭に来てもアホとは戦うな
スポンサーリンク

成功するためには、頭が切れることは

絶対的条件と思っていたが

本書を読んで

それだけではダメだということが

わかった。

著者紹介

田村耕太郎著 

日本戦略情報支援機構代表取締役、

国立シンガポール大学リー・クワンユー

公共政策大学院兼任教授。

前参議院議員。

この本では、著者が山一証券で勤めていた時や

議員になった時の経験などを織り交ぜて

書いてあります。

成功するのに頭が良いことは絶対的価値ではない

著者も学者や経営者など掃いて捨てるほど

たくさんあってきたが

頭の良いことはそれなりに価値はあるが

それよりも

「相手の気持ちを見抜く力」

だという。

それさえ備えれば、人生は「鬼に金棒」

である。

一人では大したことができないエリートたち

いろんなアイデアを考えられたとしても

それをうまく実行レベルにするのは

叡智だけでは、「絵に書いた餅」なのです。

そのためには

周りの人を動かさないといけない。

そのためには、

相手の気持ちを理解しなければならない。

しかし、皮肉なことに頭のいい人に

限ってこの能力が低い。

なぜならは、そういう人たちは

自己愛が強く、相手よりも自分の気持ちを

優先しがちになるためだ。

気持ちを動かすには、相手の気持ちを見抜く力が不可欠

どうしても、

自分の気持ちを優先してしまいがちな

エリートたちは自分をおいておいて

相手の気持ちを慮ることが苦手だ。

どんなに鋭い分析力を持っていようとも

途中で挫折してしまうのだ。

著者はこのような賢いのにアホな

人材を利用し世の中にインパクトを

与えることを提案している。

そのためには、天才的な能力よりも

相手の気持ちを読む訓練をすることを

勧めている。

嫌いな人や感心のない人の気持ちを見抜くには

好きな人や関心のある人に対しては

その人の気持ちを観察することは

比較的簡単ですが

苦手な人物のリサーチは困難なこともある。

しかし、著者はそんな人ほど

念入りに調べることを勧めている。

コツとしては

先入観を捨てて、無機的に粛々とリサーチ

対象として扱うように記している。

会社での評判や実績、出身地、家族構成

職歴、結婚、離婚から子供の有無

(中略)

その結果、相手の思考や行動の癖が見える

ようになってくる

頭に来てもアホとは戦うな 田村耕太郎著

人相など顔の表情も最大の情報源となる

目に宿る精気や左右の表情のバランス

笑顔は目も笑っているかなど少し

その人の心が垣間みれるところまで

観察に踏み込んでいく。

失礼にならない程度に😆

人を自分の思うように動かす方法

相手をリサーチすることができたら

次はどう動かすか?

理屈より感情

私はこれがこの本で一番納得したところ。

頭が良い人は理屈で動くものと

考えていたのですが

それは違うのだと本書では

記しています。

人を動かしているのは感情であって

理屈ではない。

頭でっかちはロジックで人を説得しようとし

時として

高圧的に理論で相手を追いつめてしまう

そこを論破しても

相手には届かない。

そういうことをされたことを

「馬鹿な屁理屈で、人前で恥をかかされた」

と憎しみ一生忘れないのがオチだろう

頭が来てもアホとは戦うな 田村耕太郎著

カッとムキになったり怒って論破しようと

しても、相手を自分の意のままに動かすことは

できない。

相手を論破しようとせず、避難せず

恥をかかせず、リスペクトしながら

相手に対してのリサーチを使い

共通点を見つけていくことは大切なのです。

共通の利害を見つけよ。

そして、相手に利益を与えよ。

決して避難・批判するな。

常に相手へのリスペクトを持ち

それを相手に伝えよ

頭に来てもアホとは戦うな 田村耕太郎著

エリートだから効果がある成功への戦略

頭が良い、権威がある人が使うを効果覿面の戦略

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

ということ。

できる人、成功している人がさらに成功に

繋がっていく戦略。

腰を低くすること。

この逆で頭のいい人や権威のある人が

ふんぞりかえると目も当てられない

状態になってしまう。

他の者よりも腰を低くすることは

成功には必至なのだ。

ただ、姑息なことと腰が低いことは

違うので、結果を出していないと

腰が低くて当たり前なので、

できなさを補うための腰の低さは

「姑息」とられ逆効果になる。

あくまで、結果は出せる者の腰の低さが

戦略として使えるのだ。

少しネガティブな戦略

困った顔をする

これはなんだか女性が使いそうな戦略かなあ

と思ったけれど、

男性でも効果はあるでしょう。

本当に困っている時はもちろん

それほど困っていなくても「困った」顔が

できる人は成功する人が多いと著者は

記しています。

いわいる他人の力を借りるのが上手い人。

「強がり」も美徳と考えている

私には、このことはぷっと笑いが

出てしまいました。😆

確かに助けてやらねばと思われると

得である。

私も助ける方がしんどいが好きである。

人情に訴える。

こうやって他人を動かしすための

戦略とする。

「助けてください」

「あと一歩です」

妙なプライドや羞恥心は捨てた方が

得である。

いや、自信があるからできることなのです。

淡々粛々とこなす

物事に頓着せず一喜一憂せず淡々と

最後までこなす。

自分を見失っては負けなのです。

まとめ

特別な能力は成功には必要不可欠では

なく、人を見抜く能力で逆に自分の思うように

能力に高い人を動かし

世の中にインパクトを与える。

平凡だけど自分を見失わないように

するには強靭な精神力は必要である。

コメント