憂うつを二週間で治します。『道は開ける』D・カーネギー著

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二週間で憂うつ症(うつ)は全快します

たった二週間でうつの症状が

全快するとは

いったいどういうことなのでしょうか?

他人を喜ばすにはどうすれば良いか

これは

精神分析医アルフレット・アドラーの

報告をもとに

著者が本書で取り上げたもので

アドラーは憂うつ症患者に対して

「私が出した処方通りにすれば

 二週間できっと全快します。」と

どの患者にも言っていたのですが

それは

「どうしたら、他人を喜ばすことが

 できるか、

 毎日考えてみることです。」と

言うことです。

アドラーの名著『人生の意味』から考える

抑うつ状態というのは

他者に対する長期に及ぶ

憤怒、非難からおこっているにも

関わらず

保護・同情・支持を得たいために

患者は自分の罪の意識に沈み込んで

いく様子があります。

憂うつ症患者は自殺によって

自己に復讐する傾向をもっています。

だから、治療する医師は

彼らに自殺の口実を与えないような

配慮が必要になります。

第一の法則 自殺させない

アドラー自身は

彼らの緊張をほぐすために

「したくないことは決してするな」と

説いています。

これによって

憂うつ症患者がしたいことを

すればいいので

誰も恨むことができないという

ことになります。

自分自身に復讐することも

できなくなります。

「映画に行きたければ行けばいいし

 途中で行きたくなくなったら

 行かなくてもいい」と

これは

どんな人間でも最も望ましい

状態であります。

優越感に浸り、自分は神だ

好きなことができると思うことが

できるということです。

しかし、その一方、

今の彼の生活方式にはピッタリと

当てはまらないのです。

なぜなら、彼は他人を支配したり

非難したいからです。

それなのに他者が彼らに同意すれば

彼らは支配する必要がないので

こうなると彼らの不平を

除去することができるので

自分を処罰する“自殺”もする

必要がなくなるということです。

現にアドラーの患者からは

一人の自殺者も出ていません。

しかし、実際は

「したいことは特にありません」と

答える人が多く

アドラーは

「では、したくないことをしなくても

 いいです。」と言ってみたり

ときには

「ずっと寝ていたい」という患者には

それでいいと答えると患者の方が

イヤになるということを

アドラーは知っているのです。

第二の法則 他者をよろこばす

これはより直接的に彼らの生活方式を

攻撃を加える方法で

彼ら患者にアドラーはいいます。

「この処方通りすれば

 二週間できっと全快します。

 それは他人を喜ばすにはどうすれば

 いいか

 毎日考えることです。」と

これはこのような状態になっている

彼らは日頃から

「どうすれば他者を悩ませることが

 できるか」ばかり考えているので

このことが重大な意味を持ちます。

しかし、なかなかそれができないのが

病気ゆえなのです。

「夜、よく眠れないときに

 どうすれば他人を喜ばせることが

 できるのか考えて見て。」と

みても

「ベットに入るとすぐ眠りこんで

 しまうので考えられない」という

こともあります。

「どうしてもできません!

 それほど悩んでいるのです」と

言われることもあります。

そんな時は

「悩むのをやめることはない

 でも、時々なら

 他者のことを考えられるでしょう。」

というふうにできるだけ

他者に関心が向けられるように

働きかけています。

アドラーは全ての努力を

患者の社会的関心を増大させるのに

注ぎ

彼らの病気の真の原因は

強調精神に欠けている点にある

としています。

彼らにそれを意識させることができれば

憂うつを治すことができると

考えているのです。

彼らが友達などと

平等かつ協同的な立場で

結合しあえるその時に

彼らは全快すると言っています。

仲間に対して関心を持たない人間は

人生において最大の苦難に悩み

他人に最大の危害をもたらすと

言っても過言ではないのです。

ムーン夫人の話

ムーン夫人は5年前に

夫を亡くしていまだに自己憐憫に

浸り、憂うつ状態でした。

友達の親切な誘いも断り

一人でクリスマスの町を歩いていました。

通りの陽気さに過去の楽しかった日々が

思い出されて

涙がとめどなく流れていました。

会堂で眠ってしまっていたら

目の前に二人の子供が

声をかけてきました。

彼女のことを

「サンタが連れてきたのかしら?」と

言いながらびっくりしていたのですが

この子達はパパもママもいないという

ことがわかったので

ドラック・ストアに行き

キャンディやプレゼントを買ってあげました。

彼女に寂しさは

魔法のように‘消え去り

この二人の孤児は

彼女に幸福と無私の情を

持つことができたのです。

この経験から

自分自身を幸福にするためにも

他の人を幸福にしなければならないと

感じています。

人を助け、愛を分け与えることに

よって

悩み・悲しみ・自己憐憫を克服し

もうすぐ新しい人間に

生まれ変わることができるのあると

いうこと、

それは終身続くと著者は言っています。

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