【徳】成功するには運が要る?『運の良くなる生き方』西中 務著 【品性】

運運の良くなる生き方
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本書では

「事を謀るは人にあり。事を成すには天にあり」

『三国志』に登場する諸葛孔明の言葉

“成功させるのは天の意思だ“

を引用して成功には「運」が必要だと

言っています。

仕事がうまくいっている人や

収入が急激によくなった人に

そのコツを聞くと

「運が良かっただけ。」という

言葉が返ってくることが多いのも

確かに頷けます。

この「運」というのはどういう

ものなのか?

また、幸運とは自分でどうにかできる

ものなのか

これまで1万人の人生を見てきたという

弁護士の著者が経験をもとによると

「運」が良い人には傾向があると

書かれた本で

自分では決められない「運命」を

引き寄せている人たち行いや言葉を

まとめて

本書の中で記されています。

朱に交われば赤くなる

著者の弁護士活動の中で

気づいたことは

「良い人の周囲には良い人ばかり」

なのに

「悪い人の周りには悪い人ばかり」

ということだそうです。

確かに、人を陥れたり傷つけたり

している人の周りには

同じような「悪事」を働いている人が

多く集まっているように

思います。

人を傷つけたりする人は

加害者自身も傷つけられたことも

あるのでしょう。

そうやって、どんどん「悪い人」の輪も

広がっていつまで経っても

幸運が訪れません。

反対に周囲を気遣って当たり前のように

人助けしている人の周りには

やはり、同じような人が集まり

自分が助けているようで実は

助けられているような

「運」の良いことが起こりやすい。

嫌なことが起こる警戒や不安がない

ことが良いことが起こる

循環を生むことになるのです。

天網恢恢疎にして漏らさず

「てんもうかいかいそにしてもらさず」

悪いことをすると、必ず人知の及ばぬ

ところにいる神様が見ていて

罰を与えるぞという戒めの諺です。

なぜか、悪いことをしている人の方が

社会ではお金持ちになっているようですが

著者はそういう成功は長続きしないと

いうことを散々見てきたと言います。

その悪事も千差万別で

中には法的には裁けない罪も

含まれます。

そのようなことも成功を掴むための

「運」を遠ざけている要因になっている

と言っています。

お天道様はお見通しということです。

犯罪ではない道徳的な罪が運を落とす

人は法律を守れば争いはなくなる

と著者は考えていました。

けれど争いは

「法律を守れば何をやっても良い」という

考え方が原因だったと著者は気がつきます。

そこで考えなければならないのは

「道徳的な罪、

 法律は破っていないけれど

 人に迷惑をかけていることによる罪」

のことです。

例えば、

地位や権力を使い順番を守らないことや

自分に一番利益が出るようにするには

どうしたら良いか策を講じたり

もっとささやかなことでは

受験や就活においても

必要以上に合格校や内定社を決めてり

消費期限が一番長いものを

選別して買うのも、他方から見れば

迷惑なこととなります。

これらが法律では裁けません。

しかし、

著者が今まで見てきた人々の中で

自分の道徳感でそれを意識して

自分の行動を裁けている人には

「運」を掴む人が多かったと

言っています。

道徳的な罪に気づき

感謝の心を持てば「運」を落とさずに

済むということです。

しかし、“法“に照らされない罪は

なかなか気がつきにくいため

その罪を償うことは難しいのです。

「運」を開くのもやはり

それに気が付ける選ばれし者

なのでしょうか😆

天爵修めて、人爵これに従う

著者は孟子の言葉を引用して

「徳を積めば、富や権力などは

自然に手に入る」と言っています。

「運」を掴むためにはまず

富や権力は置いておいて“徳“を積むことです。

例えば、

若い弁護士で依頼者に対して

礼儀正しくまた、相手方と話す時ですら

優しい言葉遣いをしていたので

「そんなのでは舐められるで」と

著者は仕事がやはりうまく進んでない

様子だったので諌めても

その態度を変えなかった。

しかし、独立後

その優しい態度が評価を得て

依頼者の信頼を受けるようになり

仕事が順調に回り出したようです。

また、会社の人事査定に不満があった

社員は直談判しようと

社長に詰め寄ろうとした時

その社長が社員の写真に向かって

深々と礼をして感謝しているのを

垣間見て何も言えなくなったという

話もあったと本書では

紹介されています。

結局、社員の怒りを鎮めたのは

富や権力でもなく“徳“だったのです。

経営者の品性は企業の「運」を

間違いなく左右していくと

いうことです。

まとめます

「良い人」のところには「良い人」が

集まりお互いを助け合い

自分の行いがどんな形かはわからないが

良い形で帰ってくる。

これを「運」というならば

自分で引き寄せることは可能です。

目先の利益には確かに目が眩みますが

まずは、10すれば8帰ってくる

くらいで少し還元しながら

“徳“を積んでいくと良いのでしょう。

結局、「運」=品性なのです。

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