『貧乏入門』/ 小池龍之介著 / 所有欲が起こす不安のループ

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私たちは何を持っているかによって

「自分はこういう人間だ」という

アイデンティティを作りあげようと

する傾向にあります。

これとこれを持っている自分は

こういう欲を満たしている

こういう存在であると

言わんばかりに。

本書を参考に

「所有欲」について考えていきます。

「自分には価値がある」という錯覚

ここで取り入れられているのは

物理的なものだけではなく

資格や学歴 仕事 地位 人間関係なども

持ち物として考えます。

恋人を持つ 配偶者を持つ 家族を持つ

お金を持つ

こういうものを持っていると

「自分には価値がある」

と錯覚しがちになります。

逆に、持っていなければ

「自分には価値がない」

と思いがちになってしまう。

これも錯覚だとなかなか気づけない

のです。

打たれ弱い心を支える所有物

人は多をにして

打たれ弱い心を持ち物で武装して

しまう。

ダメじゃない人間のふりをしてしまう。

人は無意識に

「自分はこれでいいのだろうか?」

と自分自身に問いかけています。

小さな不安をいつも抱えています。

だだ、ありのままの自分自身を

自分で認めるのは

非常に難しいのです。

ゆえに

持ち物によってそれを支えようと

するわけです。

持てば持つほど不安になる

厄介なことに

持ち物が増えると

その分、不安を呼ぶのです。

例えば、子供を持つことなど

生まれた瞬間から不安の連続です。😆

「こういう子供を持っていれば

人から評価される。」と言った

自分を評価する基準を“子供“に

置いてしまうと

こういう学校に行って

成績が良くて

運動ができて、良い会社に入って

こういう仕事を持って

こういう人と結婚してと

まるで自分のことではないのに

間接的に“もの“を持つことになり

自分ではどうすることもできない

所有欲に

悩ませれることになります。

皮肉なことに弱い自分を支えるために

増やしていったもののために

新たな不安を呼ぶことになるのです。

そして

その所有欲が自分でもわからない

レベルで、心を奪い

そのことが私たちの

思考能力の妨げに

なったりしていると

著者は記しています。

まとめ

最近では

“断捨離“などと物を減らす

捨てる技術、整理整頓の本などが

よく売れています。

それは、

人々が所有することは

しんどいことだと思う人が

増えてきたということなのかと思う。

まあ整理整頓はできても

捨てたり、もたないようにするのは

なかなか難しい。

ただ、自分の評価が所有物で

決まるなら

それを得られない苦痛というのは

相当のものだと思います。

物を所有することが返って不安で

自分を失くしていることであると

しっかり認識することが大切!

捨てられない自分を

「物を大切にしている素敵な人間!」

なんて思い込んでいたらと

不安のループを起こし厄介です。

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