『貧乏入門』小池龍之介著 欲望のメカニズム 節約しなくちゃ症候群

貧乏入門
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景気低迷の中、賃金も上がらず

なかなかGo Toできない現状。

“不況““低迷“と聞いただけで

「節約しなくっちゃ」と

必要以上に焦る気持ちが湧いてくる

この「節約したくてたまらない」

症候群はどうして起こるのか?

当然、実際お金がなくて

生活に困るからと思うところですが

実は、本書では

お金への欲求が強すぎることから

ものを買う(物欲)ことを抑制

してしまっているからだと

指摘しています。

それは、ただお金儲けだけに

奔走する人も同様で

“お金“に支配されてしまっている

ことなのです。

お金や物への執着

とにかく物を買わない

本当は欲しい物なのに

ケチケチして我慢していると

潜在的にストレスになるのみならず

貧乏くさくなって惨めな気持ちに

なります。

これは、

本人が不幸な上に周りにも

嫌な気持ちを与えます。

本当に欲しいものを買わない

本当に買いたいものを買わず

その代替えとして

安価で粗末なものを

たくさん買って満足しようとするのも

お金に支配された生き方と

言えるのです。

お金に支配される人生

「節約」というのはお金がないから

するものかと思っていましたが

お金に支配されると

何億持っていようと

節約に精を出して

少しでもお金を貯めようとする。

いくらためても不安になるのでしょう。

その不安から

お金を貯める努力を続けるのに

まだまだ不安が尽きない。

本当に欲しいものも買えず

不安も拭えない。

こんな生き方が幸せなのでしょうか?

感想

「節約」に駆り立てられる気持ちは

お金がいくらあってもたとえ

生活に困っていなくても

お金を中心に考えた生活を

送っている限り

持ってしまう感情なのでしょう。

お金が増えても

交換ができるものが増えるだけ!

お金には本来の

この機能以外はないのです。

つまり

お金で不安は解消できないという

ことになります。

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