「ブランド」ってなんだろう?
世の中のひとが、まだあまり
「ブランド」のことを知らないころ
自分がつくっている石けんを「ブランドもの」
にして、大人気商品にした人の話があります。

「アイボリー石けん」誕生秘話

19 世紀の終わり頃、アメリカでは石けんは
店先で大きな塊を切り分けて
量り売りをしていました。

そのため、重くするために大理石の粉を
混ぜた質の悪い石けんも出回っていました。

今でも有名企業のP&Gというアメリカの会社は
自分たちがつくっている商品の質の良さに
自信があったので、そんな悪質な石けんとは
ぜんぜん違うということを
人々に知ってほしいと思いました。

1、数字で質の良さを証明

そこで、化学者に石けんを送って
成分を調べてもらいました。
すると、「99.44%純粋」という
結果が出ました!

自社の石けんは混じり物がなく
質のいい石けんであることを
数字で証明しました。
しかも、化学者の分析なので
説得力があります。

2、名前をつけて個性をはっきり

商品名をつけるなんて、当たり前のように
思うかもしれないけれど、
当時は石けんに名前をつけて売るなんて
とても新しい事でした。
しかも一つ一つを名前入りの包装して
売るの初めてでした。

店先でゴロゴロ量り売りされている
他の石けんと区別しやすくなりました。

だだの「石けんをください」ではなく
「アイボリー石けんをください」と
お客さんから指名してもらえるチャンスが
できたのです。

3、広告の大活躍でイメージを広める

新聞や看板、ポスターなどに広告を出しました。
当時としては珍しい大型ビルボード(巨大看板)も
活用。

その中に「アイボリーは純度99.44%です」
という言葉を必ず入れて、「アイボリー」という
名前と「質がいい」というをいっしょに
覚えてもらえるようにしました。

そして、アイボリー石けんはブランド品に変身!


安心だから高くても構わない商品に
なりました。

これらのことから「証明」「名前」「広告」によって
人々がアイボリー石けんを知ることになり
他のものとは違う品質の良さを信用するように
なりました。

つまり、そのブランド名さえあれば
商品の良さまで伝わるほどの力を
持ったことになります。

品質が見た目でわからなくても
お客さんはブランドのお陰で
安心して買えるようになりました。

品質が保証されているなら「高くても買おう」
という気持ちになります。
つまり、ブランド品の値段には
「安心料」が含まれています。

だから、商品の中に一度でも質の悪いものがあると
せっかく作ったブランドイメージが悪くなるのを
恐れて常に良いものを作りつづけようとするため
ますますブランドの持つ安心感が
増すのです。

引用:お金持ちになるにはどうするの?朝日新聞出版社